他人の自転車をイジるほど楽しいことはない~出張メンテサービス、開業の巻
カミさんの職場の後輩から、「クロスバイクがパンクしたっぽいので直して欲しい」のオーダーを承りました。
クロスバイク購入半年の初心者、しかも女子のことですから、これは相当なオンボロ状態が期待されます。私はこれまでに培ったメンテ技術を総動員し、完璧にイジり倒してやろうと奮い立ち、出張メンテサービスに出かけました。
作業はカミさんの職場で行います。駐輪場を借りてダンボールを敷き、作業場を設えました。
患者はこちらのルイガノ・シャッセ。ワイズロードオリジナルの2016年モデルで、街乗りにはなかなか悪くないバイクです。
まずはパンク修理ということだったので、後輪のタイヤを外してチューブの様子を見てみようとしましたところ、バルブをいくら押しても全く空気が抜けません。普通はプシュッってなるはずなんですが。
おかしいなぁ!?
どうやっても空気が抜けないので、タイヤ外しは断念。外部から見た限り、異物などが刺さっている形跡は無く、空気の注入も普通にできましたので、いったんこのままとしました。
出張メンテ、初っ端から挫折です。。。
あとで調べてみましたところ、仏式バルブは構造が脆いため、空気を全く入れずにそのままにしていると弁の部分が壊れてしまうことがあるようです。
今回の自転車は、前後輪ともタイヤの空気はスカスカでしたので、おそらく今まで空気入れを全然してこなかったのでしょう。
所有者を呼び出してこの怠慢を厳しく叱責したのち、こうやるんじゃい!とばかりに空気をカチンコチンに注入してやりました。
さて、パンク疑惑のほうは片付きましたので、お楽しみの点検作業に入ります。
おやおや、ブレーキは片効きしていますね。ワイヤーも少し伸びているようです。
スプロケもいい感じでドロっていますぞぉ。ギュフフ。。
チェーンは、汚れてはいますが、注油を怠っていた分、逆にドロの付着は期待したほどないようでした。まあ、いいか。
まずはブレーキの片効きを調整。Ⅴブレーキの調整は初めてですし、どうも握った感触がsono1のキャリパーブレーキとは異なるので、いい感じにするのに苦労しましたが、何とか調整完了。
次はスプロケ洗浄です。
このとおり、ピカピカにしてやりました。うーん気持ちいい!
黒メッキされているので、いまひとつ成果が伝わりにくいのですが。
作業しているうちに持参の5-56が尽きてしまったので、近所のホムセンでパーツクリーナーを購入してきました。
呉工業のパーツクリーナー、徳用タイプ(もちろん日本製)です。やはりクリーニングにはクリーニング用の溶剤を、と思って買ってきたのですが、これは即乾タイプなため、患部に吹き付けてからブラッシングをしようとするとすぐ乾いてしまいます。
私の洗浄スタイルにはあまり適していないようです。うーん。
結局、事務所から5-56を借りて作業を続けました。やはり5-56はサビ落としにも使えますし、便利ですね。
チェーン洗浄して注油、各部ネジ等のサビ取り、さらに全身を拭ってやります。いくらイジってもキリがないくらい、やることが沢山あります。
リアの変速は特に問題ありませんでしたが、フロントがインナーに落ちない状態だったため、こちらも調整しておきました。先に買っておいたメンテナンススタンドも大活躍です。
こうしてほとんど半日かかって、まさに新車のごときピカピカのシャッセが蘇りました。
ドヤァッッ!
テストを兼ねて近所を一回りしてみますと、いやぁ、私のsono1と違ってやはり太いタイヤに安定感のあるフレーム、道路の凸凹もあまり気にせず走れて悪くないですね。
姿勢もアップライトになるのでとても楽です。いい自転車ですよ。
カミさんにも買ってあげたくなりました。
この出来栄えを眺めながら、作業の報酬としていただいた勝利の缶ビールを味わっていましたところ、この様子を見ていた事務所のお姉さんが「私のママチャリも調子悪いのよね…」と言ってきました。
しめしめ。出張自転車サービスのクライアント第二号、獲得です。
とはいえ1台目に時間をかけすぎてしまいちょっと暇がなかったので、チェーン洗浄・注油をするに留めました。
ああ、フロントのブレーキも調整したかったのに…心残りです。
そんな感じで、暖かな秋の日差しの日曜日は自転車イジリで暮れました。
それにしても、
他人の自転車をイジるほど楽しいことはありませんね。
また、いつでもオーダー承りますのでご用命のほど、お待ちしておりますぞ。
サドルバッグとメンテナンススタンドを導入
あらたに自転車グッズを購入しました。
その1は、サドルバッグです。
OSTRICH サドルバッグSP-305(¥1,620)
安心と信頼の日本製・・・じゃなくて、ベトナム製でした。残念。
私のサイクリング時の基本的な持ち物はだいたい以下のとおりです。
・カギ2本
・フロントライト
・スマホ+充電器
・パンク修理セット(チューブ)
・着替え(上着)
・カメラ
さらに花火観戦のときなどは、この上に折りたたみ椅子、保冷バッグや敷物などを装備しますので、けっこうな大荷物になります。
そのため、私はたいていおおきなリュックサックを背負って出かけますので、サドルバックは基本的に必要ないかな、と思っておりました。
しかし先日参加した「東京夢舞いポタリング」では、荷物を受付に預けて、身軽な格好でサイクリングができるとのことでしたので、それならばと、最低限のパンク修理セットだけを装備できるサドルバッグを新たに購入したのです。
ところが、先日のエントリのとおり酷い天気に見舞われ、天候の変化に備えて上着なども持ち歩かねばならない羽目になってしまいましたため、結局このサドルバッグが活躍する場面はありませんでした。
(いちおう、装着はしておりましたけど)
このサドルバッグ、容量は0.4Lとほんとうに最低限、最小限のミニバッグとなっています。
したがって収納できるのはチューブ、ポンプ+延長パイプ、工具とタイヤレバーくらいで精一杯です。
蓋のところにタブがついているので、テールライトを引っ掛けることができます。
小さいので装着していてもほとんど違和感がなく、とてもスマートでよろしいのですが、やはりこの容量では他に必要なものが全く入りませんので、結局お蔵入りになってしまいそうです。残念ですねぇ。
かといってあらためてこれより大きなサドルバッグを付けようという気にもなりませんので、やはり当分はリックサックをかついでいくしかないようです。
かっこいいんだけどなぁ。。。
そしてその2は、メンテナンススタンドです。
ミノウラ ディスプレイスタンド DS-30BLT(¥2,045)
最近、ちょっとディレイラーの調子がいまいちな気がしてまして、そろそろ調整の時期かなと思っていたのですが、スタンドがないとどうにも作業ができないので購入を検討しておりました。
するとちょうどいいことに、知り合いの自転車をイジらせてもらえるという大チャンスがやってまいりましたので、この機会にと購入しました。
正真正銘、MADE IN JAPANです。いいねぇ。
この手のスタンドは中国製の安いものなら1,000円足らずでも買えるんですがね、やはり可能な限り日本製がいいと思います。
スタンドの高さは脚の開きの方向により2種類に変更が可能。
これがローポジション。sono1の650cホイールにはこの高さで十分。
700cの標準サイズならこのハイポジションですね。
装着は最初ちょっと力がいるかな、と思いましたが、コツがわかると簡単です。
塗装の仕上げも綺麗ですし、がっちり支えてくれる安心感はさすが日本製と感じさせます。
これはいいものを買いました。
よーし、これからは変速調整もドンと来いだ!イジるぞぅ~~グフフ☆。
東京夢舞いポタリング~下町を疾走する、私は一人ぽっちのウサギ
待ちに待った10月9日がやってまいりました。
この日は、6月にエントリしていた一大イベント、「東京夢舞いポタリング」の日です。
夏が過ぎ、もう花火も終わってしまい、すっかり自転車への情熱を失ってしまった私に再び活力を注入するにうってつけのお祭りです。
当日はかなり早起きして現地集合しなくてはならないので、鴻巣花火から帰ってきてすぐにポタリングの装備を整え、準備万端で床につきました。
さて、輪行で有楽町線・豊洲駅に到着してみますと、空はあいにくの曇り、というか雨もポツポツ降ってくる怪しいお天気。しかも、雲の流れが早く、まさに嵐の前触れの予感。こ、これは大丈夫なんだろうか。。。
集合場所の東京臨海広域防災公園に到着したころには、かなり雨も本降りになってきて、来場者たちは狭いテントで雨を凌いだり、傘を差しながら冷たい風に身を震わせる有様です。
主催者の挨拶もびしょぬれになりながら。大変です。
私も受付を済ませたあと、参加賞のイベントTシャツを受け取って手早く着替えます。しかし雨風が激しく、何をするにもびしょ濡れでなんだかだんだん嫌気がさしてきました。
何しろだだっ広い広場で雨を凌ぐものが何もないところで皆吹きっさらしなのです。
スタートは与えられたゼッケンごとに小グループを作って順次出発、ということになっていたのですが、出発までの小一時間、もはや土砂降りに横殴りの激しい嵐の様相を呈してきましたので、耐え切れず会場を抜け出して隣のビルの軒下へ避難。
もう、自分のグループがいつ出発するのかもよくわかりませんし、今出ろといわれても到底無理でしょ、という状態になってきました。
とはいえ午後にはこの雨風も止むとの予報。私は無理してこの嵐を押してポタリングするのはあきらめ、とっとと国際展示場駅前のマクドナルドでモーニングをいただくことにしました。
なんでしょう、このやる気のなさ。。。
さて、さんざん時間を潰しまして、出発予定時間を2時間も過ぎた11時頃、ようやく雨も上がってまいりましたので、あらためて出発することといたします。
会場に戻ってみますと、スタッフさんがなにやら作業をしているほか、当然ながら参加者らしき人はほとんどみあたりません。
皆さん、あの嵐のなか頑張って出発したんですね。。。このヤル気、見習わなくてはなりませんが、マネはできません。
自分のグループももう遥か彼方、先に行ってしまったはずですので、とにかく追いつかぬまでも規定のルートを走っていけば、そのうちイベント参加者に合流できるだろうということでペダルを漕ぎ出しました。
何しろ、マラソンの人もほぼ同コースで走っていますから、さすがにマラソン組にはすぐに追いつけるでしょう。
びちょびちょになってしまったコースマップをiphoneのカメラに収めて、これを頼りに進むことにします。
およそ10km地点の東大島駅まで来ました。まだ自転車どころか、マラソン組のランナーも一向に見当たりません。
結局一人寂しく走るいつものサイクリングと同じだな、と気づいたとたん、なんだか急に寂しくなってきました。
最初は少し肌寒かったのでパーカーを羽織っていましたが、少しでもお祭りに参加している気分を味わおう、そして誰か他の参加者に見つけてもらいたいとの一心で上着を脱ぎ、受付でもらったオフィシャルTシャツ姿になって先を急ぐことにします。
なんだか「うさかめ」のウサギになった気分です。
約13km地点、亀戸四丁目まで来ました。こうして証拠写真を残しておかないと、あとでズルしたなどとあらぬ謗りを受けかねません。
十間橋に差し掛かったところで、そういえばここは横十間川とスカイツリーの取り合わせの写真が有名なところだったな、と思い出してパチリ。
本当は「逆さツリー」を収めたかったのですがね。
先を急ぎましょう。
そして、浅草通りを本所吾妻橋あたりに差し掛かったところで、ついにランナー組の最後尾と思われる参加者に遭遇!
スタートから約1時間半、15kmほどの地点でした。
なんでしょう、この地獄に仏を見たかのような安心感とうれしさは。。。
やっとイベントに参加している気分を少し味わえました。一人じゃないんだ!
蔵前橋を渡ったあたりからは、ちらほらとマラソン参加者にも出会えるようになってきました。
さすがに自転車組においつくのは無理そうですが。。。
マラソンコースも道半ば、疲労もたまってきたところでしょう、歩みが滞りがちなマラソン参加者を横目に私は颯爽とかっ飛ばしていきます。見よ、この勇姿を!
私の大好きだった御茶ノ水橋からの風景も、なんとまあ、見るも無残な光景に。
神楽坂に到着して、ここで初めてのエイドステーションにピットインです。
この前にもエイド地点はあったのですが、時間切れでとうに閉鎖されてしまっていたんですよね。
ここはさすがにマラソンランナーたちが大勢集まって休憩したり、談笑したりしています。
ずっと一人で寂しく走ってきた私ですが、この緑色のTシャツさえ着ていればお祭り参加者として認めてもらえます。仲間って、いいですね!
しかし自転車をどこに停めようかとスタッフさんに聞いてみたところ、
「え!?ここはマラソン用のエイドで、自転車さんは来ないはずなんですけど。。。」
と衝撃の回答が。
おかしいなぁ。ちゃんとコースマップどおり来たはずなのに。
なんだか来ちゃいけないところに来たような気がして、また寂しくなってきたので先に進むことにしました。どうもシステムがよくわかりません。
靖国神社に到着。
結局、私にとって心身ともに一番休まるのはタバコステーションなのです。
以前、皇居一周サイクリングのときにも走った千鳥ヶ淵緑道を進みます。
ここから先はわりと馴染みの道ですね。
コースに組み込まれていた、内堀通りのパレスサイクリングコース。
ここなら自転車組にも合流できるかもしれない、と思ったのですが、この日はサイクリングコース自体開催されていませんでした。どうもシステムがよくわかりません。
コースの曲がり角などそこかしこにボランティアのスタッフさんが立って、ルートを教えてくれたり笑顔で手を振ってエールを送ってくれたりします。
しかし基本的に歩道側を向いているので、車道を走る自転車に乗る私にはなかなか気づいてもらえません。
なんだか、また寂しくなってきた。。。
八丁堀の先の中央大橋を渡って、月島方面へ向かいます。
14:40頃、月島エイドに到着。ここでついに自転車組に合流成功!永かったぁ。寂しかったよう。。
多くの参加者は下町きってのグルメスポットである当地でもんじゃ焼きなどを楽しんでいるようです。
私も心惹かれましたが、しかしここでグループリーダーさんの「出発しまーす」の声が。
まだ次のグループもあるので急ぐ必要はないのですが、せっかく合流できたうれしさと、もう仲間からはぐれたくない一心で、リーダーさんのお尻に飛びつきました。
ああ、もんじゃ。。。
そこから先は10人ほどのグループで、ただひたすらリーダーさんのお尻についていく楽チンポタリング。
そう、この一体感!ポタリングも終盤に入って、ようやく人の輪に入ることができた安心感です。
女性のスタッフさんですが、さすがに貧脚の私とは違い、橋を渡るきつめの坂道も何事もないかの用にグイグイ進んでいきます。
後続のメンバーたちはついてこれずに脱落者続出。。。ちょっとサディスティックなリーダーさんですね。私はもう二度と一人ぽっちにはなるまいと必至になってペダルを漕いでついていきます。
そして15:30、ついにゴールイン!!
約45kmの道のりを、4時間半かかって完走いたしました。
マラソンランナーさんたちは、バンザイしながら全身で達成感を表しつつゴールゲートをくぐっていきます。
自転車の私は、まあ、45kmですからね、よく走ったね、くらいでこれといって感動はないのですが。。
ともかく、最初はどうなることかと思いましたがなんとか東京夢舞いポタリング完了です。ここで得た教訓は、「お祭りに参加したければ団体行動を乱すな」ですね。
コースはさほどアップダウンも無く、わかりやすくて走りやすい道をしっかり吟味してあって、なかなか東京の風景を楽しめるいいコースでした。
ルートラボでトレースしてみたので、また今度同じ道を反芻してみましょうかね。
さて帰り道、お腹も空いてきた私が向かった先は。
やはり先ほどの月島のもんじゃがどうしても食べたくなってしまったので。
なかなか上手に焼けました。じゅるる!
■本日の走行記録
・走行距離 53.32km
・走行時間 3時間33分
・最高速度 36.6km/h
・平均速度 14.9m/h
・累積走行距離 2916.6km
鴻巣花火大会~今年のラストを飾る4尺玉、まさかの・・・!?
花火好きの埼玉県民、そして自転車乗りときたら、「鴻巣花火大会」に行かないというのは常識的にありえません。
10月9日の土曜日、午前中までかなり激しい雨も降る中、開催が非常に危ぶまれていましたが、実行委員会のFacebookページを見ると(公式ページは過負荷でダウン)、どうやら午後からは雨も止むとのことで、決行の報が入り、私は勇躍、愛機sono1を駆り出して現地に向かうのでありました。
とはいえ、翌日曜日にはさらにお楽しみのサイクリングイベントが待ち構えておりますので、当然無理はしません。
出発は例によって東松山からとなります。なんだかんだここが私のサイクリング基地になりつつありますね。ええ、ひびきのせいですが。
東松山から打上場所の鴻巣までは約12kmの道のり。楽チンですね。
県道271号で東に向かいます。
普段は閑散としたこの道も、やはり花火に向かう車で大渋滞のもよう。
河川敷の駐車場はもういっぱいのようです。
そして走行約1時間、糠田橋から荒川を渡りますともう打上ポイントの中心地になります。
到着は16時頃。心配された雨もすっかり上がり、会場設営の準備はちゃくちゃくと進んでいるようです。
私が鴻巣花火を見物するのは去年に続き2回目となります。
前回は打上場所から少し離れた、御成橋の近くから見物しましたが、今回はまさに打上スポットのドまん前に到達することに成功したようです。鴻巣駅から歩いてくるとなかなかここまでは来れないんですよね。
これは弥が上にも期待が盛り上がりますぞ!
さて自転車をどこに停めようか、と迷っていたら、地元民らしきおっちゃんが親切に教えてくれました。
荒川土手の観覧ポイントからすぐ近くの、聖泉寺の境内を利用した臨時駐輪場です。
どうも穴場らしく、利用者もさほど多くない上に簡易トイレまであるという非常に便利な場所を確保できました。ラッキー!
観覧席となる土手はすでに大勢の観客でかなり埋まっています。さすがは全国最大級クラスの花火大会、人気ですねぇ。
土手の上は席を確保できなかったので、止むをえず斜面にベタ座りして場所をとることにしました。
ちょっとお尻が痛いですけど、打上場所は真ん前で、視界遮るものの一切ない好ポジションを確保しました。
花火が始まるまで、周辺の屋台を散歩。10月に入ってですっかり秋の風が吹く今日この頃ですが、この賑わいをみるとまだまだ夏はおわっちゃねぇッッ!て気がしますね。終わってますけど。
お腹が空いてきたので、屋台で富士宮焼きそばを。
写真だと全然おいしそうにみえませんが、目玉焼きが乗ってとってもおいしゅうございましたよ。
さあ、正真正銘、今年最後の花火大会のスタートです。
雨の心配はまったくなくなりましたが、そのかわり風が非常に穏やかで、しかもとった席はやや風下にあたってしまったため、煙でせっかくの花火が少し見えにくくなってしまったのが残念です。
それでもやはり全国クラスの花火大会、質量とも素晴らしいプログラムが続きます。
一発一発にスポンサーの紹介とコメントが付くため、打上の間隔でいちいち待たされるのは仕方のないところですが。。。
打上の途中でも、屋台は元気に営業中です。
もう一皿、何か食べたくなってくる欲望を懸命に抑えます。
そして鴻巣花火といえばこれを見なければ意味がありません。
怒涛の尺玉300連発プラス、ギネス認定の世界最大の4尺玉による「大鳳乱舞」です。
去年初めてみたときに、あまりの凄さに声を失ったこのプログラム。
今年もやはり大迫力で魅せてくれます。
ちょっと煙で曇ってしまうのがやはり残念でしたが。。
これぞギネスの4尺玉!!わが身を貫く轟音!。。。はその通りなのですが、前回見たときよりも少し距離が遠かったのでしょうか、期待したほど凄くなかった。。。おかしいなぁ!?
4尺玉は「大鳳乱舞」の中で2発打ち上げられます。一発目はまあまあでしたが、これは2発目に期待を持たせる演出でしょう。
次こそ、この大会を締めくくる文字通りオオトリの2発目!来いっ!!
!?
地表近くで炸裂、まさかの失敗弾となってしまいました。
なんということだぁぁあ。。。。ッッ!!
この4尺玉の失敗はニュースにもなったようで。
直径800メートルもの爆風を巻き起こす大花火が地表で炸裂してしまっては、こりゃ怪我人必至だな、とちょっと心配だったんですけど、とりあえず無事だったようで一安心。
とはいえ残念な幕切れとなってしまいました。
今回はメイン会場すぐ後ろの土手から観戦しまして、たしかに打上場所からは近くて楽しかったのですが、風向きやラストの大鳳乱舞の見易さからすると、前回場所をとった御成橋近辺のほうが快適に見れた可能性は高いですね。
近ければいいというものでもないのが、花火観戦の奥が深く面白いところです。
この辺は次回に向けてのの教訓といたしましょう。
ともあれ、この鴻巣花火をもって、今年の花火は全ておわり。結局、年間ふたケタを達成することができて大満足でした。また来年の夏が楽しみですね。
■本日の走行記録
・走行距離 25.64km
・走行時間 1時間40分
・最高速度 41.1km/h
・平均速度 15.3km/h
・累積走行距離 2863.3km
巾着田・曼珠沙華祭り~滑りこみセーフ!?
気が付いたらいつのまにか10月になっていました。
我が埼玉へ秋の訪れを告げる一大イベントといえば、巾着田の曼珠沙華祭りです。
が、すっかり忘れていたので、どうも見ごろは過ぎてしまったようです。
そうは言っても、やはり私のソウルスポットである巾着田ですから、行くだけ行ってみるほかありません。
公式サイトによると、場所によってはまだ見頃の株もあるとのことです。
こうして私の夏休みの最終日となった日曜日、sono1を駆り出して一路巾着田へと向かうのでありました。
片道約30kmとはいえ、最近は輪行で楽をすることを覚えてしまった私は、果たして無事行って帰ってくることができるのでしょうか・・・?
川越街道をスイスイ下って、入間川にかかる初雁橋をわたります。
ここんとこ週末となると天気に恵まれないことがおおかったのですが、この日は素晴らしい秋晴れ、というか夏が戻ってきたかのような暑さで早くも全身は汗塗れとなります。
去年の末にこの道を通ったときは、道中ずっと強い向かい風に晒され続けてひどく難儀した覚えがありますが、今回は風も穏やかで、スピードは30キロ弱のなかなかのハイペースで進むことができます。
お昼は現地についてから、と思ってはいたのですが、いつものとおり出発が遅いせいで14時を廻ってしまいましたので、笠幡のあたりで県道15号線(川越日高線)からちょっと道をはずれまして、お昼をとることにしました。
向かったお店は、自家製粉の手打ち蕎麦が自慢の「手打ちそば・日乃出」です。
当店イチオシのメニュー、鴨せいろ蕎麦をいただきました。
鴨は青森産の本鴨、出汁まで自家製のこだわりの一品。麺はツルツルしてコシがあり、ツユも鴨の出汁がしっかり出た甘みとコクのある実に乙な品です。プリップリの鴨肉もグッド。
これはウマい!
疲れた身体に染み渡りますね。結局ツユも最後まで飲み干してしまいました。
決して名所になるような店ではないと思いますが、地元に愛されるいい店にめぐり遭えました。
さてお腹も膨れましたので、巾着田に向かいましょう。
今回は現地の東側にかかる日本最長級ともいわれる木製トラス橋、あいあい橋を渡って巾着の中に踊りこみます。
一応、曼珠沙華祭りの開催期間中は入場料300円がかかることになっているのですが、もう見ごろは過ぎたということで、無料開放中となっていました。
この高麗川の下流にあたるこのあいあい橋のあたりはまだ比較的見ごろの株が多く生えています。
いやあ、見事なものです。
秩父名物、レフ版おじさんがやはりここにも来ていました。
なんの報酬も受け取ることなく、ただ善意から観光客のために大きなレフ版を持ってシャッターも押してあげる奇特なおじさんです。羊山公園の芝桜でもお目にかかることができます。
やはり一番の見ごろの時期に来たかったですねぇ。
園内では沢山の露天も出て地域の名物などをうっています。
大勢の観光客が集まって、それぞれにおいしそうなものをほおばっていました。
いいなぁ。
高麗川にかかる小さな一本橋のところでは、沢山の人が水遊びをしていました。
上流のほうに向かうと、このとおり花はすっかり萎びてしまって哀愁さえ漂います。
でも、探せばまだまだあるところにはあるのです。
なにやら人だかりができていると思ったら、ムクゲが見事な花を咲かせていました。
やはり韓国人に人気の花なんでしょうね。この花をバックに写真を撮るのはほとんどあちらの人でした。
園内をひとまわりして、あいあい橋まで戻ってきました。
木のフレームを金属のジョイントでつなぐ橋の構造が面白いです。
木製部分はトラス構造にはなっていなくて、ワイヤーがその役を担っているようです。
こうして無事今年の曼珠沙華見物も果たすことができました。
見ごろを過ぎてしまって残念でしたが、それでもなかなか良いものが見れました。
帰りはヘトヘトになってしまいましたけど。。。
■本日の走行記録
・走行距離 62.1km
・走行時間 3時間01分
・最高速度 38.1km/h
・平均速度 20.5km/h
・累積走行距離 2837.7km
武蔵野うどんと田んぼアート~行田市二大名物を堪能する
サイパンでヴァカンスを過ごしてまいりました。
帰ってくるなり重度の南国ロス症状に襲われた私は、もはや現し世のいかなることにもやる気が起きず、ただベッドの上で指一本動かせぬまま、心にぽっかりと開いたこの穴を時の流れがふさいでくれるのを待つばかりの廃人となってしまったのであります。
まあそんなことはともかく、サイパンに行く前にサイクリングしてきましたので書き留めておきます。
ターゲットは行田市。ここで毎年行われる「田んぼアート」を見物するのが今回のお目当てです。
とはいえ翌日から旅行ですので、あまり体力的に無理はできません。出発は例によって東松山駅をスタート地点とします。
ひびきの看板が私を誘惑します。私、ここに来るたびにいっつも飲んでますね。決して回し者ではありませんよ。たまには違う店も開拓しなくてはいけませんね。
目指す田んぼアートの開催地、「古代蓮の里」までは県道66号線を北上して約16kmの道のりです。
道端に彼岸花が咲いていました。もうそんな季節ですね。
そういえば巾着田の「曼珠沙華まつり」も開催中のはずです。はやく見に行かないと見逃してしまいますね。
荒川を渡ります。
すっかり秋の空になってしまいました。
さて、行田市に入ったところで、まずは腹ごしらえを。
古代蓮の里に向かうルートからちょっと外れて、先日も訪れた埼玉古墳公園のほうに向かいます。
古墳公園の脇には綺麗なコスモスの群生地が広がっていました。
たどり着いたのは、武蔵野うどんの老舗・元祖田舎っぺ(さきたま古墳店)です。コシの強い手打ちうどんをつけ汁でいただく武蔵野うどんの元祖ともいわれる、この地域を代表するうどんチェーンです。なお荒川北側のこのあたりは定義的にはいわゆる武蔵野ではありません。
肉汁うどんかきのこ汁うどんが食べたかったのですが、お店に着いたのが閉店直前の14:45頃だったため、盛りうどんしかありませんでした。
小麦の香りが強くするシッコシコの麺と、品のいい出汁のとりあわせは、素朴ながら優しいお味でしかも食べ応えがあります。薬味を少しずつ入れながら味の変化を楽しむのも乙なものです。
これはいいものを食べました。まさに名物に旨いモノありです。
お腹が膨れたところで、旅を再開しましょう。
古代蓮の里へ向かう田んぼの中の道には、ポタリングコースが設定されており、綺麗に舗装されています。走りやすいのですが、何しろ田んぼの中ですので虫の襲撃がちょっとつらいところ。
さあ、現地に到着しました。
平成13年に建設されたこの塔、いまや田んぼアートを見るためだけに存在するようなものですが、おかげでギネスにも認定されましたし、よかったですね。
さあ、早速塔にあがってみましょう。
おお。
うわぁ。。。
今年はドラゴンクエストシリーズの発売から30周年になります。我々世代には感慨深いものがありますね。ダイナミックな構図が稲の色わけだけで見事に再現されています。
ドラゴンの表情の細かいところまで、しっかり描きこまれています。
これはすごい!
こちらが設計図。あらかじめ決められたポイントに杭をうち、ロープを張ってその中に所定の種類の稲を植えていくわけです。大変な労力ですね。
館内には過去の田んぼアート作品の写真も。
最初のころはかなり地味な作品だったようです。10年足らずでものすごい進歩を遂げたものです。
これはいいものを見れました。
塔を降りて、約3000年前の種子が発芽したという古代蓮の蓮池を散策。
シーズンではないので蓮の葉はボロボロ、あまり見ものではありませんでしたが、花が咲く季節に来ればさぞかし壮観になることでしょう。
帰りはもと来た東松山駅から。
新しいお店の開拓はまた次回、といたしましょう。
■本日の走行記録
・走行距離 39.6km
・走行時間 2時間06分
・最高速度 35.2km/h
・平均速度 18.8km/h
・累積走行距離 2775.5km
第二回・秩父行~MISSION: 豚みそ丼を賞味せよ!
花火ロスによる傷心が一向に癒えぬ私は、せっかくの休日もこれといってすることが思い浮かばず、のんべんだらりと過ごしておりました。
が、そうは言っても家でじっとはしていられないのが私の性分でして、とにかく自転車に乗ってどこまでも行ってみようじゃないか、と自らを奮い立たせたのであります。
今回は、以前も行ったことのある秩父方面に向かうことにしました。
そしてそのお題は、「秩父名物・豚みそ丼を食せよ!」です。
前回は時間切れで食べられませんでしたからね。さて、どんな大冒険が待ち受けているのでしょう。
というわけで出発。
例によってスタートは高麗川駅から。11時スタートなので、前回より1時間前倒しに成功しました。
私にしては頑張ったほうですが、目指すお店のオーダーストップは14:30頃と見ていますので、あまりノンビリはしていられません。
国道299号を10kmほど進んだところで、一休みして高麗川に下りてみました。
川底を這うカニの姿が見えそうなほど清らかで冷たい、とても美しい流れです。
さあ、第1の関門、吾野トンネルにやってきました。
前回はなんとか漕いで進むことができましたが、今回はなんだかふらついてしまって怖くなり、結局自転車を押して進みました。
で、怖い思いをしながらトンネルを抜けたところ、さっきまで私の前を走っていて、トンネルには入らずに横道に進んでいったおっちゃんのママチャリが、私の前をスイスイ横切っていくのを目にしました。
え?俺トンネル通って最短距離走ってきたんちゃうんけ!?
後で調べてみたところ、どうやら吾野トンネルの迂回路は、距離こそトンネルの3倍近くありますが、ほとんど勾配もなく楽に進める道だったようです。
無理して怖い思いをして、わざわざトンネルに入り込む必要なんかなかったんですね…
やはり、地元民にはかないません。
気を取り直して先に進みます。
ちょうど1時間ほど走ったところで、前回も利用した売店前で小休止。
コスモスが咲いているのをみると、ああもう秋なんだなあという感じがします。
正丸駅に到着。
この日はほとんど曇りではありましたが、時々顔を覗かせる太陽の光はやはりまだまだ熱く、ここまでで汗だくになってしまいましたので、持参したマグボトルのお茶だけではこころもとなく感じたため、自販機でスポーツドリンクを補給いたしました。
前回怒鳴られた正丸トンネルです。
もちろん、今回は迷わず峠越えの道に進みますよ。
さて、しばらく登ってみましたところ、前回はなんとか漕いで登れた、と記憶していたこの坂道ですが、今回はどうも消耗が激しく、早々にヘバってしまいました。
結局、山道の3分の1くらいは押して進むことを余儀なくされました。
安西先生、すいません。
ヒイコラいいながら、なんとか正丸峠に到着。
さあ、ここからはお楽しみの下り坂です。とにかく緩くて長い下り坂を延々と走っていけるのがこの道の楽しいところ。見通しも悪くないので、スイスイ走る爽快感は最高。
ついつい笑みが漏れてしまいます。苦労した甲斐がありました。
あっというまに芦ヶ久保の道の駅へ。ここでちょうど14:00です。
目指す秩父の豚丼のお店まであと30分で着かなくてはいけません。
のんびり休憩をする間もなく、先を急ぎます。
ここを曲がると羊山公園です。今年はいろいろと都合が悪くて芝桜を見に行けませんでした。来年こそは是非来たいですね。もちろん自転車で!
そして14:30、なんとか予定の時間にお店に到着することができました。
ここは秩父名物・豚みそ丼の元祖といわれる老舗、「野さか」です。まずはオリジナルから食してみなくてはなりませんね。
遅い時間ではありましたが、駐車場は満杯、店先の記名簿に名前を書いて順番待ちです。さすがに人気店だけありますね。
そして、席に通されてしばらく待つと、本日のメインがやってまいりました。
これが豚みそ丼です!じゅるる!
どんぶりの蓋をあけると炭の香ばしい匂いがフワッと漂い、食欲をそそります。
脂っこいもの食べられるかな、とちょっと心配でしたが、味噌に漬け込まれた豚はまったく臭みもなく、香ばしい味わいでゴハンがススム君です。
こりゃ、旨ぇ!
疲れた身体にエネルギーを吹き込むような力強さとまろやかさ。これは是非カミさんにも食わせてあげたいですねぇ。
というわけでちょっと危ういところでしたが、本日のミッションは無事コンプリートいたしました。
帰りはまた長瀞方面を廻って、東上線寄居駅までいくこととします。
途中、西武秩父駅に寄ってみました。駅に隣接した仲見世風の商店街が賑やかで、休日にはいつも太鼓などの出し物をやっているのです。
が、お目当ての仲見世はなんと工事中。
仮設店舗で細々と特産品を売っているだけでした。これは残念…
しょうがないので先を進みます。
秩父市街にはこのようなナンバリングされたオブジェがあちこちに建っています。
これを順番どおりにたどっていくと、知らず知らずに秩父の町をマスターできるというよくできたシステムです。まだチャレンジしたことはありませんが。
さらに進むと、ちょっと横道にそれたところにとても立派なお堂が見えたので寄り道してみました。
お堂は明治に建てられたもので、さほど古いものではありませんが、軒下の彫刻は実に見事です。
長瀞に向かう途中、気になる看板がありました。
ダンス喫茶ですかぁ…
今はもう営業していないようなんですが、在りし日はここで夜な夜などんないかがわしい営みがおこなわれていたのだろうと妄想が膨らみます。
長瀞の上流にある親鼻橋から川を眺めます。
翡翠色のとろりとした流れに引き込まれそうです。
そして長瀞に到着。
今回は岩畳見物にはいかず、大鳥居をくぐって宝登山の参道をえっちらおっちら登っていくことにします。
長瀞名物といえば、天然氷のカキ氷で有名な阿佐美冷蔵ですね。
休日になるといつも行列の出来るお店ですが、さすがに閉店まぎわなので空いているようでした。
で、そこはパスして今回むかったのはこちら。
参道脇の丘の上に立つこじゃれたカフェ、ギャラリー喫茶やましたです。以前から気にはなっていたのですが、入るのは初めてです。
やはりこれを賞味せずんばあらずですね。舌の上でフワッととろける上品な氷は、冷たいのになぜか全然キンキンしません。濃厚な抹茶とあんこのとりあわせも最高です。
じゅるる!
今回はめずらしくグルメな旅となりました。
秩父線・波久礼駅のそばにはこれも豚丼で有名な焼肉店、たてがみがあります。
以前ハイキングでこのあたりを通りかかったときに気になってお店です。
またの機会に食べてみることにしましょう。
さて、寄居までの国道140号線・通称彩甲斐街道は、歩道もろくになく草ぼうぼうの脇道を苦労して進まされる厳しい道のりです。
道に伸びた草の葉っぱが右手にビシィッ!と当たったと思ったら。
ぎぃやぁぁあああ~~。。。キモい!
軍手にタネをびっしりと産みつけられてしまいました。
細かい毛でしっかりと生地に張り付き、取るのにえらい難儀しました。
やれやれ。。。
そんなこんなと色々苦労してようやく終着点の寄居駅についたころには、もう日もとっぷり暮れていました。
2回目なので前回よりは楽に走れるかな、と思っていたのですが、やはり暑いせいでしょうか、もう疲れてぐったりしてしまいました。
まるで成長していません。。。
■本日の走行記録
・走行距離 73.6km
・走行時間 4時間06分
・最高速度 46.2km/h
・平均速度 17.9km/h
・累積走行距離 2735.8km