夏花火第8弾・川越花火(安比奈親水公園)~この世には、危険をおしても観るべき価値のあるものがある
8月27日土曜日の川越花火大会は、雨のため延期となってしまいました。
翌日曜日にあらためて開催予定となっておりますが、台風もせまっておりますし、どうせ無理やろ、とふてくされて一人家でゴロゴロしておりますと、「川越花火大会、決行します」の報が飛び込んでまいりました。
おお、やるのか!やるなら行かねば!
天気予報を見ますと、夕方からは雨、21時頃にはやや強めに降るという予報。この悪条件でなお開催を決意するとは、その意気や良し。
私も帰り道はぐしょ濡れになる覚悟で現地に赴くことといたしました。
川越花火大会は、川越市東部の伊佐沼と、西部にある安比奈(あいな)親水公園との間で、一年ごとに打上場所を交代して開催されます。
去年の伊佐沼会場は、水面から扇型に炸裂する水中花火がとても迫力あって楽しかったのを覚えています。
今年の安比奈親水公園は河川敷の会場ですので、水中花火こそありませんが、打上数8,000発となかなかの規模。8月を締めくくるにふさわしい花火大会といえるでしょう。
さて、会場までは自宅から20km弱。以前入間川サイクリングロードを走ったときに通りがかったところにあります。
前と同じく、サイクリングロード経由で行っても良かったのですが、いつ雨が降り出すかわからない不安定な空模様でしたので、ここは最短距離を進むことにします。
Googleマップを「徒歩モード」にしてルート検索すると、確かに最短距離を示してくれるんですが、こんなドロドロの農道を走らされたり、びっくりするほど深い森のなかの木のトンネルを進まされたりと、実にエンターテインメント性に富んでいます。
タイヤはこのとおり、無残なドロだらけになってしまいました。
ウ○チじゃないよ!
明るいうちはいいんですけど、帰り道の真っ暗ななか、このワイルドロードをまた通らなきゃいけないのかと思うと少し心が萎えます。
さて、ポツポツと小雨が舞うなか、入間川に到着しました。
この日の風向きは北西でしたので、入間川左岸が見やすそうです。八瀬大橋を渡って安比奈親水公園のメイン会場に向かいます。
会場裏手にあるファミマで食料を調達しておりますと、それまでチラチラの雨だったのが突然ザアザア降りになってきました。
スマホで雨雲推移をみてみますと、この雨は10分後くらいに一旦止み、一時間ほどするとまた降り出すという見立てです。
最後まで花火が観れるかどうか…!?まさにワンチャンを狙う状況となってきました。
予想通り小降りになったところで、会場に向かいます。
道の途中でsono1を駐輪。もちろん、雨ざらしですが止むをえません。
そして会場の安比奈親水公園に到着。
広場は水でぬかるんでドロだらけ。屋台は元気に営業していますが、やはり人出は少ないようで、広場はガラガラです。
どこに席を取ろうかと物色していたところ、突然花火が打ちあがりはじめました。
うおっ、近い!
打上場所は対岸ですが、距離にして150mくらいでしょうか。音と光の時間差がほとんどありません。
ちょうど雨も小降りになって、風向きも良好。これはいい花火が観れそうです。
今回は手持ちでしたので、あまりいい写真はとれませんでしたが、複数個所にわけて大玉とスターマインがあちこちから打ちあがり、かなりの迫力です。
これは楽しい!
ちなみに私が陣を張った場所の前にはイスを備えた有料観覧席が。
さすがにこの天気ですのでガラガラですが、くればよかったのにねぇと思います。
花火はテーマごとに5つのパートに分けて打ち上げられますが、ラストの超特大スターマイン「黄金の川越城」は圧巻!
見事なフィナーレで幕を閉じました。
やれやれなんとか天気は保ったな、と思ったのもつかの間、花火が終わったとたんに雨脚が強くなり、観客たちは慌てて家路を急ぎます。
この天気の変化を完全に読みきって、プログラムを巻き気味に進めた運営側のナイス判断が光ります。
とはいえこっちはこれから20kmの道を自転車で帰らなくてはなりません。
覚悟していたとはいえ、手持ちの雨具装備はろくなものではありませんでしたので、相当に辛い道程となりました。
ブレーキは濡れてギーギー言い出してちっとも利きません。
眼鏡は雨粒で光って前もろくに見えません。
タイヤはちょっとした点字ブロックの凸凹にすら滑ってコントロールを失います。
本格的な雨天走行は初めてですが、これほどキツイものとは…
こわごわ、おそるおそる進んだので、家に帰り着くまでえらい時間がかかってしまいました。まあ、無事についてよかったです。
ぐしょ濡れになってしまったsono1は、我が家にピットインするやいなや、全身を暖かいタオルで拭ってやります。
チェーンもほっとくとすぐサビるので、5-56をたっぷり含ませてやりました。次に乗るときまでにまたチェーンオイルを注さないといけませんね。
どこまで綺麗にできたかわかりませんが、これでサビの大発生を防げることを祈るほかありません。
というわけで、帰りは予想通りの大冒険となってしまいましたが、花火がとても楽しかったので結果オーライです。ズブ濡れになってでも見に行った甲斐がありました。
来年はまた水中花火の伊佐沼開催となります。いまから楽しみですねぇ。
■本日の走行記録
・走行距離 37.33km
・走行時間 2時間40分
・最高速度 38.3km/h
・平均速度 13.9km/h
・累積走行距離 2609.1km