硬派サイクリスト(初心者)、利便性の軍門に降る~キックスタンドを取り付けた話
ママチャリをはじめ自転車にはスタンドがついているのが当たり前ですが、スポーツ自転車にはほとんどの場合、付属していません。我がsono1も同様ですが、購入時にオプションで取り付けることは可能です。
私がsono1を購入した際、ショップの店員さん(ていうか、WEDAの社長さんでした)にスタンド付けますか?ときかれましたが、
「てやんでぇ、こちとら硬派サイクリスト目指す初心者でい。スタンドなんてまだるっこしいもんつけられるかってぇんだコンチクショーめ」と啖呵を切って装着を拒否しました。
というのはもちろんウソですが、せっかくの細身ホリゾンタルのシュッとしたデザインが美しいsono1に、所帯じみたスタンドなどを付けてしまっては、そのシルエットが台無しになるのではと抵抗を感じていました。
実際、たいしたアテもなくその辺をサイクリングするだけなら、コンビニやお店など立てかけて駐輪するのに困ることはほとんどなく、ほれ見ろスタンドなんかなくたって平気だったんだと自分のナイス判断に自信を得ていました。せいぜい、自転車を入れて写真を撮るときに自由な構図が取りにくいくらいの不便さに過ぎなかったのです。
ところが、来月ちょっとお出かけをする予定の場所を事前リサーチしてみましたところ、どうやら駐輪場はあるものの、何もないスペースにただ並べていくだけの臨時駐輪場だけで、立てかけられる壁などの構造物はほとんど期待できないことがわかりました。
指定箇所以外に停めるのはマナー違反ですし、決められた場所に停める以上、スタンドのない自転車でその場所に行くと面倒なことになりそうなのです。
うーん。困った…
しょうがないので、硬派サイクリスト(初心者)のプライドをうち捨ててスタンドを取り付けることにしました。
sono1にオプションで取り付けられるサイドスタンドはこのタイプ。
ミノウラ 軽荷重用サイドスタンド B-fit
これはとてもシンプルなデザインで、さすがに純正オプションだけあってsono1にもぴったり合いそうです。しかも270gと軽量で、何より安心と信頼の日本製!というのがうれしいですね。
じゃあコレを買おうかとなったとき、よく調べてみますと、このスタンドは現行バージョンになってから黒色が廃盤になってしまったようです。
うーん。妥協してシルバーで我慢しようかな…
しかし、せっかくデザイン重視で選ぼうというのに、肝心の色で妥協するというのもおかしな話です。残念ながらミノウラさんにはサヨナラを告げました。
何を買おうかといろいろ調べたり店を廻ったりと数日間、逡巡の日々を過ごしておりましたところ、ある日たまたま立ち寄ったビックカメラの自転車売り場で出会ったのがこれです。
NUVO チェーンステー止めアルミスタンド NH-KF69AAJ
これはシートステーに金具をかけない、チェーンステー一本止めタイプとなっており、シンプルなデザインに割り切った仕様です。224gというのはあのミノウラを上回る、かなり軽量な部類に入ります。made in TAIWANで1,650円と値段もリーズナブル。
黒いやつを探していたところ、店頭でたまたまみつけて「これだっ」とばかりに即買いしました。
さて、早速取り付けてみます。
このスタンドの接合部分は六角断面形状で角ばっており、縦長楕円形状のsono1のチェーンステーにはあまりフィットしません。
そこで、ハンズで2mm厚のゴム板を買ってきて挟み込むようにしました。これで滑り止めと同時に本体へのキズ防止にもなります。
ぴったりフィット、というわけには行きませんが、がっちり挟み込んでビクともしません。
立ててみると、ママチャリの片足スタンドに比べ外への開きは小さめですが、車重が軽いこともあって、しっかり自立します。足の長さはネジで無段階に調整できるので、650cとやや特殊なホイールサイズでも問題ありません。
収納時はチェーンステーと平行になり、思った以上に目立ちません。
やはり黒を買って正解でしたね。
操作も軽い力でなめらかにパタンと上下し、ほどよいバネが効いています。
日曜日は、このスタンドを付けて早速サイクリングに出かけてみたわけですが、スタンドがあるということの便利さを改めて再認識しました。どんなところにもヒョイッと停められる、その気楽さは一度味わったらもう元にもどれません(おおげさ)。
NUVOスタンドのカスタマーレビューを見ると、上手く取り付けできなかったり、ずれたりして立てられないなどの報告が散見されるのですが、いまのところ全く問題ありません。
耐久性に関しては、もうしばらく使ってみてからの判断になりそうです。
ともかく、これで来月のお出かけはバッチリです。
いやぁ、サイドスタンドって、本当にいいものですね。