自転車日記

自転車あそび、はじめました。

夏花火第六弾・熊谷花火大会~怒涛の尺玉と狂熱のスターマイン!!

※注

当ブログは自転車ブログです。決して花火ブログではありませんのであらかじめご了承ください。

 

この夏の花火はついに第六弾まで来ました。

毎年、花火にはよく行くんですが、去年秋にsono1という翼を手に入れた私は、「行ける所には全部行く」の精神で、行動範囲内の花火大会へ根こそぎアタックしています。
天気に恵まれたというのもこの好成績の要因です。

まさに花火と写真と自転車という趣味が融合した好例といえるでしょう。


さて第六弾は、「熊谷花火大会」です。
某花火サイトによると、埼玉県内の人気ランキング5位、打上数約10,000発、観覧車数50万人を誇る県下最大級の花火大会です。

熊谷は私はあまり縁の無い地域でしたが、先日「さきたま火祭り」を見に行った行田市のすぐ隣とあって、精神的にもかなり近くなってきました。
しかし熊谷といえば、国内の最高気温をマークし続ける猛暑の地域で有名です。片道約40km、無理な距離ではありませんが、この夏の日差しの下を駆け抜けるには少々体力的に不安があります。

そこで今回は、最寄りの東上線森林公園駅まで輪行した上、自走で現地に向かうというお手軽プランを選択しました。
これなら自走距離約12kmと、多少熱くても十分耐えられるであろう気軽さ。
私はあくまで、無理をしない・身の程を知るサイクリストでありたいと思います。


そして出発。午後までのんびりと過ごして出発は遅れに遅れ、森林公園駅に着いたのは16時。全国クラスの花火大会に向かおうというのに、なんというやる気のなさでしょう。

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駅前には、熊谷方面行きのバス停があり、浴衣姿の男女が長蛇の列を作っていました。
なるほど、東上線沿線住民はこのバスルートが有効なんですね。

 

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私は自転車を輪行バッグから手早く解いて、駅から伸びる森林公園緑道を北上します。

 

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森林公園までわずか3kmの間ですが、このように歩行者と自転車の通路がきれいに分けられ、木々の間を抜けるように通る気持ちのよいサイクリングロードが楽しめます。

 

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しばらく田園風景の間を走っていきます。ところどころ自転車道の案内板もあって安心です。

 

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国道407号線にかかる荒川大橋のたもとです。
メイン会場は荒川左岸になりますが、こちら側も障害物がないので観覧には十分でしょう。屋台もちらほらと出てさながらサテライト会場という感じ。

ですが、熊谷花火初体験の私はまずはメイン会場を見てみたいので、かまわず先に進みます。

 

荒川大橋を渡ります。

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左側(西側)には沢山の車が停まっています。
さすが広い河川敷を利用しているだけあって、駐車場も十分なスペースが確保できているようです。

 

荒川大橋を渡った先には、上熊谷駅があります。
あえて混雑する熊谷駅方面を避けてこのあたりで場所を取る、という考えもあったのですが、どうもこの日はかなり強めの東風が吹いています。

花火の場所取りにおいて、風向きは非常に重要です。せっかくの自慢のスターマインも、風下に立ってしまうと煙でほとんど見えない、という残念なことになる恐れがあります。

ということで、打上場所の風上に廻るべく、熊谷駅東側方面までさらに自転車を進めることにしました。


熊谷駅東側の万平公園のあたりから、荒川方面へ進入します。これといって自転車置き場らしきものが見当たらないので、sono1を担いで土手上に上がってみますと。

 

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すばらしく開けた河川敷の風景が広がります。芝生がとてもきれいに整備されていますね。
打上場所からは800mくらい離れましたが、場所取りもまばらで、余裕で座れそうです。思った以上に場所確保は楽そうで安心しました。

 

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会場のほぼ中心部まで来てみましたが、18時前でこんなものです。
さすがに沢山のシートが並べられているとはいえ、芝生があまりに広いのでまだまだ十分な余裕があります。
東京湾大華火祭で毎年のように殺人的な場所取り合戦を闘い抜いてきた百戦錬磨の猛者である私にとっては、拍子抜けするくらいのユルさです。素晴らしい!

 

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所定の駐輪所はついぞみつけられませんでしたので、我がsono1は適当なところに放置することにしました。
前に並ぶGIANTBIANCHIバイク、カップルでお越しのサイクリストなんですが、この二人、先日の上尾花火のときにも見かけたんですよね。どうも花火好きのサイクリストの行動パターンは似通ってくるようで。

 

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さてどこに座ろうか、と土手上から偵察しておりますと、芝生の無いダートのエリアだけがなぜか無人の荒野のようになっているのに気が付きました。すぐ両脇の芝生エリアはたくさんのシートが敷かれているのに、なぜかここだけスコーンと場所取り勢が抜けています。

トイレもあるし、決して立ち入り禁止エリアではありません。これといった障害物もありません。一体なんなんでしょう・・・!?みんな、そんなに芝生が好きなのか?

 

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人がいないのにはわけがある、とは思いましたけれども、面白いのでここに場所を取ることにします。
もし都合が悪ければいつでも動けますからね。


とはいえ、誰もいないだだっぴろい砂地に、一人陣を張るというのはなかなか寂しい感じがします。なんか悪いことをしているような気分で落ち着きません。

 


花火が始まるまで、周囲を見物に回ります。

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何でも500軒の屋台が居並ぶとのことで、その賑わいたるやたいそうなものです。

 

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荒川の対岸には花火の筒を並べた発射台も良く見えます。

 

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その発射台の真正面、まさにドまん前のところが協賛者席です。ここはすごいVIP席だと思いますが、さすがに近すぎる気もします。すぐ後ろの芝生席も座ろうと思えばまだ十分スペースがあります。

 

 

それでは花火鑑賞、開始と行きましょう。

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まずは巨大な尺玉(10号玉)の轟音が祭りの開始を告げます。音と衝撃波が身体を貫きます。いいぞ!

 

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花火の一発一発は、提供者の名前やコメントとともに打ち上げられますが、全体的に玉がデカイです。単発の花火は全て7号玉以上という豪快さ。

 

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そして熊谷花火の最大のウリである、スターマインです。
この大会ではスターマインコンテストが行われ、腕利きの花火師たちによる工夫をこらした作品を楽しむことができます。

 

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風が強いので、写真は光跡が流れてしまってイマイチですが、とにかく豪快!豪華絢爛。
巨大な尺玉が惜しげもなく打ち上がり、カタルシス最高潮。音楽とあわせて打ち上げられるワイドスターマインも、曲調とのマッチングが素晴らしく、ドラマチックな演出で観客を魅了します。

 

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こりゃ、レベル高ぇ!!
質量とも今シーズン最高の花火大会と言っていいでしょう。しかもこれほどの大規模なイベントながら場所取りの苦労もなく、文句のつけようがありません。


こうなると、来年もまた来ざるを得ませんね!

 

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最後も豪快な尺玉でフィナーレを迎えます。素晴らしい花火大会でした。


さて、観客たちがワラワラと駅に向かう中、自転車の私はsono1を拾って流れに逆行し、気ままに家路に向かうとします。

 

しかし、走り出したその瞬間、前輪から「ゴツッ」と嫌な衝撃が。
まさか…まさか…ッッ!?