GWサイクリング!その3~味噌豚丼と羊山の芝桜、艱難辛苦を乗り越えて
ゴールデンウィークもとうに過ぎてしまいましたが、第三弾もあるんでした。
GWサイクリングのラストを飾るのは、羊山公園で芝桜を見よう!プランです。去年は都合が悪くてチャンスを逃してしまったので、今回こそはと期する思いで自転車を乗り出しました。
ついでに前回来たときにランチした「野さか」の味噌豚丼もまた食べたくなったんですよね。花にグルメにと楽しい旅になりそうです!
さていつもは高麗川駅あたりまで輪行して、国道299号を伝って正丸峠に挑む、というルートなんですけど、今回はお花の前にお昼を食べるために少し早めに現地に着かなくてはならない(でも早起きしようという選択肢はない)ので、もっと楽チンコースでいくことにしました。
所沢駅から輪行!これで一気に正丸駅までショートカットだぁ~ッ!!
サイクリストの風上にも置けないこの怠惰ぶり、ご批判は甘んじでお受けするほかありません。
まあ、正丸峠までの道のりって、緩くて長い上り坂が延々と続くばかりで正直あんまり楽しくないんですよね。
かといってそのまま正丸峠まで電車でいってしまうと、もはや自転車の意味がまったくありませんので、峠越えとダウンヒルという楽しいエッセンスだけを楽しめるプランを組んだわけです。
ああ、なんて楽チンなんだ。。。
約40分ばかりの乗車の末、スタート地点の正丸駅に到着します。
いつもはここに来た時点でかなり消耗してしまっているのですが、楽チンプランのお陰で元気100%!これは峠越えのタイムにも相当期待が持てそうです。
よーし、こっから峠道だ。行くぞ!
そして登り始めて約10分、
もう息が切れてきたので一休み。
おいおい、元気100%で来たんとちゃうんかい!
どうやらそういう問題ではないようですね。
さらにヒイコラヒイコラ登って、頂上まであと100m!といところで再び私の心臓が「コンコン」とノックしてきて限界を訴えてきます。
こんな山の中で命を落としたくはないので、素直に体の要求に従うことにします。
休憩していると、もう70過ぎかと思われるご高齢のおじいちゃんが立派なロードバイクに乗って、この山道をスイスイ登っていく姿を目にしました。
うーん、あんなおじいちゃんにも負けてしまうとは。なんと情けなや。
ともかく、なんとか心臓が止まる前に峠に着きました。タイムはやっぱり30分くらい。ぜーんぜん進歩してません。はぁぁ。。。
でも楽しいのはここから。ビューンと下って一気に芦ヶ久保の道の駅へ。はじめて瞬間最高速度50kmを達成しましたが、怖くなってきたのでやっぱりチキンな私はスピードを出すのはやめておいたほうがいいですね。
ゴールデンウィーク最終日ということで、道の駅にはみたこともないほど沢山のバイクが停まっていました。
さあ、このまま山を駆け下りて一路、豚丼の店へGO!
おっす、ブコーさん!今日も凛々しいねぇ。
そして午後1時半、目指すお店「野さか」に到着。豚丼、ブタドン♪
えっ。
そんなことってあるの?まだ1時半ですよダンナ。
予想外の事態に、膝から崩れ落ちてしばらくその場から動けなくなる私でした。
うーん、まあ売り切れ御免のお店でしたし、芝桜シーズンですから早めになくなるだろうというのはある程度予想していましたが、この時間で早々にクローズとは。
ちょっとナメてましたね。
さて、気落ちしていても仕方ありませんので、代わりのランチスポットを素早く検索します。するとここから3kmのところに、「炭火焼き ちんばた」というこちらもなかなかの評判の豚丼のお店があるのを発見!
俄かに勇気がみなぎってきた私は、再び力強くペダルを踏んで次の目的地に向かいます。
ところがそのお店の立地というのが実にクセ者で、河岸段丘の丘の上にあるのでまたエッチラオッチラと山登りをする羽目になってしまいました。坂道はかなりキツいです。
く、苦しい。。。
もうダメかも、と心が折れかかった矢先に、ついに目指すお店を発見。やれやれです。
お店は古民家風のシブい内装でいい雰囲気。早速、お目当ての豚丼を注文します。
キター!!
サラダとお味噌汁と香の物がついて900円なり。
うまい!美味すぎる!
ひどい苦労の末にたどりついた豚丼です。美味くないわけがありません。野さかは残念でしたが、かわりにいいお店に出会えてラッキーでしたね。
こうしてなんとか豚丼にもありつけましたので、本日のメイン、芝桜へと向かいましょう。
と思ったらまた寄り道。
通り道の脇にレトロモダンな佇まいの旧・秩父駅舎が移築されて無料休憩所として解放されているのを見かけて立ち寄ってみました。
高い天井が開放的な和洋折衷の建物です。中には江戸~明治期のさまざまな古物資料が展示されています。
入り口を入ったところにある吹き抜けからは外の明るい光が採り入れられる構造。
かつてはここを沢山の人が見上げながら旅に出ていったんでしょうねぇ。
さあ、お前は一体いつになったら芝桜に行くんだとお叱りを受けそうなので、いよいよ現地に乗り込みます。
駐輪場に自転車をとめて、ここからは少し歩きます。
わあぁぁ。。。
ちょっとお花のピークは過ぎてしまったかな、という感じですが、それでもやっぱり綺麗です。
赤、白、ピンクに紫と色とりどりの芝桜が美しい模様を描きます。
小高い丘の上に上がって全体を見渡します。
うーん、やっぱりちょっと終わってしまってる感がありますね、もう少し早く来ればよかったかな。
羊山の芝桜といえば、やはりブコーさんとの取り合わせが定番です。
それでは屋台村へも突撃してみましょう。さすがにこの時期ですから大変な賑わいですね。
カミさんへのお土産に、秩父名物・豚肉味噌漬を購入。なんとお店で買うより30円おトク!だとか。
名残惜しいですが、帰り道も長いのでそろそろ帰るとしましょう。
また来年、満開の時期を選んで来たいですね。
帰り道はまた長瀞方面を廻って寄居駅まで進むプランとします。
メインストリートの彩甲斐街道(国道140号)を進めば一本道なんですが、この道、車通りが多くて自転車歩道がなかったりして自転車にはなかなかつらい部分もあるんですよね。ちょっと他の道を走ってみたかったこともあって、山あいの谷間を縫って進むような県道82号線のルートを通ってみることにしました。
川沿いの谷間を通る道のはずだからそんなに登りはないだろ、とナメてかかったのですが、どっこい、いきなりキツイ登りと薄暗い山道になってきたので俄かに不安になってきました。
どうもこの日は坂登りばっかりですね、僕はただ、気楽にサイクリングがしたかっただけなのに。。。
山道をヒイコラいいながら進んだ先は、いつの間にか長瀞エリアにたどり着いていました。
普段は駅のある西岸から岩畳を観光するわけですが、今回はその向かい側の岩壁の上から岩畳を見下ろす、というちょっと変わった体験ができました。
岩畳の向かいの絶壁の上には遊歩道が通っているのですが、その脇にもさらにこんな荒々しい岩壁が聳え立っているのです。
長瀞を東側から眺める迂回ルートを経由して、荒川を渡ります。
深い緑が川に覆いかぶさるように茂っています。今回はいろいろ苦労もありましたが、楽しいサイクリングができましたね。
たっぷり遊んだ末に18:30頃、ゴールの寄居駅に到着しました。
秩父エリアは行くのも帰るのもなかなか大変ではありますが、やはり楽しいですね。
■本日の走行記録
・走行距離 69.18km
・走行時間 3時間32分
・最高速度 51.3km/h
・平均速度 19.5km/h
・累積走行距離 4094.2km