サイクルエキスポ2018 その2
サイクルエキスポ初日は強風のためミニサイクリングも中止、試乗コースも中止と波乱の幕開けとなってしまいました。
ヒマな私は失意に暮れる間もなく、リベンジすべく二日目もイベントに参加するのであります。
風もまだ前日の吹き反しが残るような不安定なお日柄ではありましたが、なんとか試乗コースも再開できているようです。
まずは初日に見かけて気になっていたバイクへ直行。
650cホイールを装備したコンパクトなカーボンロードバイク、ボーマ フェントです。
650c!!というだけで私の目はキラキラ輝いてしまいます。
もう、パッと見た目だけで「ああ、これ絶対俺に合うわ。。。」という匂いがプンプンするたたずまい。
果たして乗ってみますと、やはりですね。もうこれしかありません。
ハンドル幅はもう少し狭くていいかとも思いましたが、前傾姿勢の度合い、踏み込んだときの反応、加速感、すばらしい出来栄えの一台です。
文句無く、今年の試乗車ナンバーワンに決定~~ッ!!
BOMAのブースに出会ったことでもう一つ収穫がありました。
この「ウーラノス」ブランドのホイール、なんと完組で単体販売もしてるとのこと。
最近は次々と市場から姿を消す650c完組ホイール、まだまだ根強く売ってるところもあったんです!
でもどうせお高いんでしょ。。。と恐る恐るブースのスタッフに聞いてみましたところ、29,000円とまことにリーズナブル。おお、高すぎず安すぎず、ホビーユーザーの私の心の琴線を実に的確につま弾く価格設定ですこと!
一応、現物もチェックしておきましょう。
ロゴマークはシール貼りですね。リムハイトは24mmくらいかな?
ニップルもスポークもごくごくノーマルなパーツ選定で、はやりのエアロシェイプ的なものはありません。
ハブはエークラスのシールドベアリングだそうです。回転はいいですよ、とのこと。うん、よくわかりませんでした。
重量は前後で1880g。エントリークラスの完組みホイールとしては標準的なところでしょうか。
スタッフによると、もう採算度外視でつくったからコスパはかなりいいはず、とのことです。なんでも、BOMA FENTEをお店においてもらおうとしても「ホイールがないから扱いにくい」といって断られること頻りなため、自分たちで作っちゃったとか。
外見上あまりハッタリは効いてない感じではありますが、sono1標準のホイールよりは多少性能アップが見込めそうです。
何より、お手ごろ価格で650c完組ホイールを調達できる芽が出てきたのは朗報です。
いまのうちから、ちょっとずつお小遣いを節約して購入資金を準備してみましょうか。。。
なーんて夢膨らむ出会いにホクホクするのもつかの間、次の試乗車にうつります。
FUJIのアルミロードバイク、NAOMIです。乗り物にはやはり女の名前をつけるのがいいと思います。
ジャストサイズだっただったBOMA FENTEの直後に乗ったせいか、やはりハンドルが少し遠く感じます。マットな塗装にシンプルなグラフィックの落ち着いたデザインは町乗りにも合いそうなオシャレ感がただよいます。
ガシガシ漕いでスピードを求めるよりは、ゆったりのんびり走りたくなるようなバイクですね。
そして今サイクルエキスポでの準優勝者はこちら。
メリダ スクルトゥーラ4000です。乗り心地、スピード感、操作性、文句なし。
メリダのバイクに乗るのは恐らく初めてですが、これはいいバイクです。こんなに良く進むのに、乗り心地は至ってマイルドで長距離走行も随分ラクになりそうです。
よし、買うぞ!
まだまだ乗ります。
コーダーブルーム/ネストのブースに戻って、こんどはエントリーモデルのクロスバイク、LIMIT2-Kに試乗。
5万円以下の廉価帯ながら、車重は10kgを切るなかなか優秀な自転車です。やはりクロスバイクはガッチリ、どっしりした安定感で乗ってて安心感がありますね。
ふと気になって、前日にも試乗した上位モデルのオルタナにももう一度乗って比べてみました。
どちらも車重は9kg台、スペック的にも大差はないように見えるのですが、やはりフラットバーロードのオルタナの方が前に進む、という感覚ははっきり感じますね。
やはりジオメトリの違いが大きいのでしょうか。こうして同時に乗り比べて初めてわかる程度の違いではあるのですが、長距離を走ったりしているとそのわずかな違いが大きな意味を持ってくるのかもしれませんね。
最後に乗ったのはFUJIのラフィスタでした。
ぶっといタイヤを装備した街乗り系クロスバイクですね。
ここまで10kgを切るような軽量なバイクばかり乗ってきたので、さすがに11.5kgのラフィスタは持ってみてもズッシリとしています。
フレームもぶっとくて溶接部もガッシリ、機敏さに関してはやや譲る感じがあるものの、やはり抜群の安定感でちょっとくらいの段差ならノーストレスで乗り越えられそう。
そんなふうにして、あらかた興味のあるところは乗りつくしてしまいましたので、会場めぐりに戻ることにします。
サイスポの掘り出し物めぐりは本当に楽しいですね。
ドイターのブースでは、自転車用バックパックとして人気の「RACEシリーズ」の型落ちモデルが驚きの半額で叩き売りされていました。
うわぁ、年末に別メーカーのバックパック買っちゃったばかりなんですよね。もうちょっと我慢すれば、ドイターのカッコいいのを安く手に入れられたのに。。。
まあ、掘り出し物あるあるですね。
さらに見て歩くと、私がつい先日購入したばかりのヘルメット、Karmor asma2もワゴンセールで40%オフで投売りされているのを見かけました。
さいわい、私は税込み40%オフで購入しておりますので、あやうく安値買い勝負には負けずに済みました。
いやはや、こういうイベントのセールは本当に侮れません。気になる小物を買うときは、直近のイベントを確認してからにしよう、というのは肝に銘じておきたいですね。
サイクリング小物が充実の野口商会のブース。去年はここでiphone5用のスマホホルダーを買いましたね。ちょっとお試し気分で買える手を出しやすい面白グッズが今年もたくさんあって大盛況です。
ホール中央のステージでは、元オリンピック代表のプロサイクリストにより、オンライン室内サイクリングマシーン「ZWIFT」のデモが開催されていました。
こんなものを部屋にいれて遊べるくらい、広いおうちに住んでみたいなぁという気はします。
試乗はしませんでしたが、マルイシのブースでランドナーの名車、エンペラーが展示されていたので記念にパチリ。
細部までこだわった美しいつくり、まさに質実剛健の名車というのふさわしいたたずまいですね。こんなバイクに乗って日本一周してみたい。。
さて、さんざんサイスポも堪能しましたのでこれにて今年のお祭りはおわりです。
スタンプラリーの賞品一覧は、すでに大当たりから小当たりまでほぼ全部品切れ状態になっていました。抽選はできるだけ早くに行くのが吉ですね。
帰りにはちょっと寄り道して温泉へ。
自転車三昧の充実した楽しい二日間でした。また来年も楽しみにしましょう。
■本日の走行記録(二日間)
・走行距離 56.06km
・走行時間 3時間03分
・最高速度 38.0km/h
・平均速度 18.3km/h
・累積走行距離 5747.9km
さいたまサイクルエキスポ2018
今年もいってきました、サイクルエキスポです。
今回はコーダーブルームスタッフによるミニサイクリングツアーにも参加しようと思ったので、ちょっと早めに家を出ました。
まだ開場間もない頃ですが、既に現地は沢山の人で賑わっています。
楽しそう~!
さて、サイクリングのエントリー申し込みを済ませた私は、早速本日の試乗第一弾と参ります。
いま個人的に注目している、新しいスポーツバイクブランド、NESTOのフラットバーロードバイク、オルタナ フラットKです。
9.5kgの軽量な車体にロードバイク系のコンポーネントでまとめながら、64,000円というなかなかリーズナブルな自転車です。
乗ってみると、さすがにロードフレームなだけあって良く進みます。
それでいて、28インチタイヤのお陰か乗り心地は非常にマイルド。スピードを出そうと思えば出せるし、ゆっくり走っても快適と、けっこうよく出来てますよこれは。
塗装や溶接の仕上げもとても丁寧で、マイナーなブランドながら気に入りました。
正面のブースにやけに人だかりができているな、とおもって様子を見てみたら、
明治の飲むヨーグルトを無料で配っていたので迷わずゲット。パワーを引き出すという機能性食品のようですが、私の上腕二頭筋が飲用後特にパンプアップした形跡は見られませんでした。
次のバイクを物色しながら場内をあちこち歩いていると、早くもお腹が空いてきました。朝ごはん抜いてきましたからね。
埼玉アリーナの外では屋台村ができていて、それぞれにおいしそうなものを鬻いでいます。
数ある屋台から私がチョイスしたのは、麺の小麦からスープ、具材にいたるまで、全てを県産食材でつくったというオール埼玉ラーメンです。
鶏ガラベースのスープは、あっさりしているのにコクがあって見た目以上の食べ応え。のどごしのよい麺に新鮮な具のトッピングもいい感じ。
700円とちょっと割高な気はしましたが、おいしいラーメンでした。さすが、埼玉!
さあ試乗を続けましょう。
ちょっと通りすがりに妙なブースを見かけたので立ち寄ってみたところ、
あのスポーツ総合雑誌の「Number」とコラボしたらしき見慣れぬミニベロです。どうやら開発中のコンセプトマシンらしく、店頭で見られるようになるのはもうしばらく先でしょう。
ミニベロらしくクイックなハンドリングで一瞬戸惑いましたが、なれると小気味のいい走りで面白いです。ちょっとサイズが大きかったのか、ハンドルが遠い気がしましたね。
さあ次はロードバイクへ。
おなじみ、Livのブースに行って「一番高いやつに乗せてくれ」と頼んだ結果でてきたのがこれ、ランマ アドバンスト プロ1ディスクです。
フルカーボンのフレームに油圧ディスク、アルテコンポの実に豪華なバイクです。
乗ってみますと、いやあ、やっぱりロードっていいですね。速い速い!
カーボンフレームが細かな振動を吸収してくれるせいか、乗り心地も実に快適。
油圧ディスクの制動も軽い力でシュピッ!とコントロールできるので、ブラケットポジションでのブレーキングも苦になりません。
女性向けらしくハンドル幅はかなり狭くなっています。これぐらいのほうが私にはいいかもしれませんね。
こりゃいいや!よし買おう!
お次は憧れのパナモリ、ORCC31です。基本的にフレームオーダーのバイクですね。
このシンプルで渋いスタイル。やっぱりこういうのが好きですね私は。
さすがに最先端のカーボンロードの後に乗るとやや無骨な感じではありますが、ペダルの踏み込みに素直に反応してくれる感じはやはり羊の皮を被った狼の秘めたる実力を感じさせます。
それでいて、乗り心地はなんだかしっとりしていてゆっくりのんびり走るのも悪くない。
これがパナモリの実力かぁ。かっこいいしなぁ。
うーん、欲しいぞ!買おう!
さて、会場をめぐりながら、各所に置かれたコバトンのスタンプを集めるスタンプラリーも楽しみます。10個集まったので抽選所に向かいましたところ、
なんと、見事小当たりを引きましてシリコンのライトをゲットしました。やったぁ!
この後はお待ちかねのミニサイクリングツアーです。
集合場所に向かったのですが、午前中の穏やかな天気が一変、午後に入って強い風が吹きすさぶ荒れた天候になってしまいました。
これは危険、ということで後一歩のところでサイクリングツアー中止の決断が下されてしまいました。
まあお天気のことですから仕方ないとはいえ、残念だーーーッ!
当然ながら会場周辺を廻る試乗コースも閉鎖。風が収まるのを待ちますが、どうせ今日は無理でしょ、と高をくくった私は場内見物と掘り出し物探しに切り替えます。
ステージではホイールの脱着方法の極意をレクチャー。
ンなもんひっくり返してビャッて外すだけやんけ、と思っていたのですが、いろいろと細かいコツのようなものがあるようです。勉強になりました。
さて引き続き会場を歩き回って、パンフレットやら粗品やらをしこたまゲットして、背中にかついだリュックはもうパンパンになってしまいました。
今日のところはこれにて退散することとしましょう。
初日の獲得品はこんな感じ。(お花は関係ありません)
全国各地のサイクリング・観光マップ類、カタログのほか、ステムバッグ、チェーンステイカバー、ナビタイムの手ぬぐい、キャットアイのネックウォーマーなどを手に入れました。
高価なものは買っていませんが、このガラクタ掘り出し物探しもサイクルエキスポの楽しみの一つです。
よし、ヒマだから明日も行くぞ!
さよなら、etto~新ヘルメット、Karmor asma2を導入!
自転車生活を始めて以来、2年半に亘って私の小さな脳みそを守り続けてくれたヘルメットのetto ZERO君が、ついに最期の刻を迎えました。
後頭部から締め上げてフィッティングさせるダイヤル部分がバカになり、きちんとロックできなくなってしまったのです。
フィット感も良かったし、マットブラックのぽってりしたシンプルなデザインでとても気に入っていたんですがねぇ。。
しかしよくよく見ると内部のパット部分ももうボロボロですし、やはりこれは寿命というほかありませんね。
こいつが役に立つときが来なくて本当によかったです。さよなら、etto君。
さて、ノーヘルで自転車遊びをするわけにもいきませんので、新しいヘルメット探しの旅に出かけます。
ettoブランドは国内ではもうほとんど取り扱いがないようなので、同じものを調達するのは無理そうです。
いろいろお店を廻って、手当たり次第に試着してみた中から、ついにコレッ!!というのを見つけました。
Karmor asma2ヘルメットです。XSサイズがまるでおあつらえ向きのようにぴったりハマりました。しかしこれ、子供用サイズなんですよね。どんだけ頭小さいんだろう、私ときたら。
定価1万円なんですが、たまたまAmazonで40%OFF!!で出ていたのを見つけてあわててポチしました。
前後左右の張り出し部分がキュッとシェイプされたシルエットで、顔のラインともぴったり寄り添うようになっており、被ったときの見た目も非常にすっきりしています。なかなかカッコいいんじゃないでしょうか。
夏には羽虫がブンブン飛び交う河川敷を走ったりしますので、前面の虫除けネットは個人的に必須装備です。
重量は実測で225gと、ハイグレード品にも迫る軽量です。
ところでKarmorはどうも新興ブランドらしく、どういう素性なのかよくわからなかったんですけど、
韓国のメーカーのようですね。シマノの販社が輸入販売を行っているようです。モノ自体はmade in chainaでした。
さて、早速新ヘルメットを被って外を走ってみましたところ。
冬の冷たい風がヘルメットの中をスースー抜けていくのがわかるくらい、風通しがよくできています。軽いし頭全体でホールドしてくれる感じなので、ふと頭に被っているのを忘れてしまうくらいの心地よさです。
これで6,000円とは、いい買い物をしました。
初100km達成!そしてまさかの・・・ッ!?
加須サイクリングラリーを通じて、ついに走行距離ははじめての100kmに到達しました。
アップダウンもほとんどなし、特にスピードを出していたわけではないとはいえ、強い風の吹く寒い日にこれはなかなか快挙といえるでしょう。
さて、サイクリングラリーを無事完走しましたので、お楽しみのご褒美ゲットと参りましょう。
サイクリングラリーのパンフレットには、応募用紙がついています。
本来は現地の窓口などで撮った写真を見せてエントリーするのですが、利根川に至った時点で締め切りの17時を廻ってしまい、現地での応募は断念。郵送でエントリーすることにします。
抽選に当たると、加須市内で使える商品券などが当たるそうです。
撮った写真をうまいことならべて、証拠物件を作成いたします。
よし、こんな感じでよかろ。
ひぃ、ふう、みぃ、。。。。
あれッッ!?
一個たりない~~ッ!?
何度数えても、写真を撮ったチェックポイントは9個しかありません。ラリーのチェックポイントは10個のはずです。
おかしい!おかしいぞ!
パンフレットに戻って何が足りないのか確認してみましところ、
チェックポイントNo.4、加須未来館をチェックし忘れていたことが判明しました。
せっかく苦労してまわったのに、何という大失態。まさに画竜点睛を欠くとはこのことです。
ラリーを完走したつもりでホクホク、ルンルン気分だった私は一転、自分のマヌケさ加減に落ち込むのでありました。
ともあれ、いちおうエントリーはチェックポイントを5個以上廻れば応募資格が与えられることになっています。
一個だけ足りない中途半端な応募用紙を添えて、加須市の窓口へポストしました。
また次回、パーフェクト目指して再チャレンジしなくてはならなくなりましたね。
正直、しんどい。。。
加須サイクリングラリーその3 ~最果ての地にて、さらに眼前に広がる大地を知る
利根川にかかる埼玉大橋を渡ります。
大橋、といいうわりに歩道は酷く貧弱で、車道との境界にポールが立っているだけなので対向者とのすれ違いも困難です。
大型トラックなどがビュンビュンと通り過ぎて行きますので、ぶるると震え上がりながら通過します。
まだ明るいうちはいいですけど、暗くなってからこの橋をまた戻るの、嫌だなぁ…
橋の上から利根川を眺めます。この圧倒的なスケール感、なんだか別の惑星に来てしまったような気がします。
8. 三県境
向かったのは、東武線柳生駅の近くにある三県境というスポット。
埼玉、栃木、群馬の三県の境界が一点で交わるというところで、平地でこのような地点は全国でも珍しいそうです。
このラリーを始めたときから、せめてここまでは来てみたいと思っていました。
行ってみると、なーんにもない枯れた畑のど真ん中にポツリと看板が立っているだけの、想像以上に地味なスポットです。
およそ外連味というものが感じられませんけど、単なる行政区画の結果ですし、これはこれでリアルな情景か、という気もします。
三県境の交差点には立派な標識が埋め込まれています。まあ、なかなか面白いものを見れました。
7. 道の駅 きたかわべ
さあ、次がようやくこのラリー最後のスポットです。
陽はまさに沈まんとしているところですが、なんとか持ちこたえてくれました。
やはり道の駅にはインスタ映えな風景はみあたらず、胸像とともに写真に収めておきました。
川の向こうは渡良瀬用水池です。木々に阻まれてよく見えませんが、なんとか明るいうちに到達できて良かったです。
遥か北東に見ゆるは筑波山でしょうか。
南方を望むと夕日をバックに富士山の黒い影が浮び上がります。
ともあれ、これでついに加須サイクリングラリー、完走です!
やったぁ~~ッッ!
ルートはほぼ真っ平らな平地のみであはありましたが、距離にして約50キロメートル、なかなかの手応えがありました。
通ったルートをトレースするとこんな感じ。
これで概ね、加須市はマスターしたと言っていいでしょう。
さあ、こっからはまた30キロ離れた鴻巣駅まで戻ります。
風はだいぶ治まりましたが、気温はどんどん低くなり、鼻水が頬を伝って空中に霧散していくのを感じながら、とにかく家路を急ぎます。
加須駅についたところで、疲れたのとナビ用のスマホの電池が心許なくなってきましたので、小休止することにします。
お腹も空いてきましたし、マックでもないかなぁと思って探しましたが、ここ加須の地ではハンバーガーなどという文明はまだ伝来していないようてす。
#ところで、サイクリングで疲れたときに無性にマックが食いたくなる感、一体なんでしょうね!?
というわけで加須駅の駅ビル内で一休み。
ご当地自慢!?の加須あんぱん、100円なり。ごく普通のアンパンに加の焼印を押しただけ、といえばそうですけど、こんがり焼けたおこげがなかなかに香ばしく、優しい餡のお味は疲れた体へのエネルギー補給にぴったりですね。
携帯もお腹もチャージ完了したところで再び出発します。加須駅からさらに15キロほど南下し、スタート地点の鴻巣駅に到着したのはもう21時近い頃でした。
ふうッ。。。
地味ながらも面白いスポットをたくさん見れた上に、サイクリングの手応えもなかなかで、予想以上に楽しめた一日でした。
■本日の走行記録
・走行距離 101.05km
・走行時間 5時間46分
・最高速度 38.6km/h
・平均速度 17.5km/h
・累積走行距離 5691.6km
加須サイクリングラリーその2 ~北風に抗う苦難の道、その先には
次はさらに東に向かいます。
10箇所の観光スポットを回ることで、ほぼ加須市全域をカバーできちゃうわけですが、なんとも人遣いの荒いイベントですこと。
2. 加須はなさき水上公園
はなさき水上公園は、加須市の東の外れにある公園で、夏にはプールも開いて人気の施設です。
と、ポイントに向かう途中に気になるスポットを見つけたのでちょっと寄り道。
去年の甲子園優勝校、花咲徳栄高校です。
こんなド田舎静かな場所にあったんですねえ。この学び舎から文武両道の立派な若者たちが巣立って行くのかと思うとなんだか胸が熱くなりますね。
加須はなさき公園に到着します。証拠写真はしっかり収めないといけません。
夏場はきっと大勢の家族連れで賑わうのでしょうが、冬場はプールを鮎釣り場として、たくさんの太公望達が釣果を競って静かなバトルを繰り広げておりました。
10. カスリーン公園
次は北上して利根川に向かいます。
戦後間もない昭和22年に関東を襲った雨台風、その大洪水被害の発端となった堤防決壊の場所です。
荒川の堤防はしょっちゅう登りますが、それとは比べ物にならぬほどの巨大な土堤を登るにつけ、災害当時の人々に残した心の傷が如何に深かったかと想いを馳せるわけであります。
登った先にはモニュメントが設置されています。
9. 道の駅おおとね
さあ、ついに利根川までやってきました。
ここからは堤防上の舗装路をひたすら北西に進むのですが、とにかく向かい風が強い!!
終始やむことなく冷たい風が正面からビュウビュウと吹きつけ、前に進むのも困難を極める状況を3kmほど耐え忍びます。
陽も西に傾き始め、先を急ぎたいのに一向に前に進まぬ状況は、肉体的にも精神的にもダメージが大きいです。
道の駅に着きました。営業はしているようですが、人も少なく寂しげでこれといった撮影ポイントも見当たらなかったため、どこの御方か存じ上げぬ銅像の前で証拠写真を収めるにとどめました。
さて、この時点でもう17時ちょっと前です。影は長く伸び、太陽が沈むまであと5センチ、という感じでした。
うーんこれは日没タイムアップかな、諦めて帰ろうかな、と思いました。
しかしこんな最果ての地まで自転車で来るなんて、もしかしたら二度とないかもしれません。今行かなくてじゃあいつ行くの?と私の中の勇者が萎えかけた心を奮い立たせる声を聞きました。
よし、暗くなってもいいからとにかく全部回ってみよう!
私は消えかけた心の炎に再び薪をくべ、力強くペダルを踏み出すのでありました。
また長いから続く。
加須市を攻略せよ! ~かぞ観光サイクリングラリーやってみた・その1
埼玉県加須市で開催されている、「かぞ観光サイクリングラリー」というイベントに参加してきました。
イベント、とは言っても参加者が集まってワイワイするわけでもなく、12月から2月の期間中、好きなときに来て勝手に回って下さいというもので、ようはどこの街にもある観光スポットめぐりなわけですが、一応訪れたポイントを写真に撮って応募すると、抽選でちょっとしたご褒美がもらえるという仕組みになっています。
お祭り感は一切ないのですが、サイクリングネタに飢えている私としては却って好都合かもしれません。
そんなわけで三連休の最終日、愛機sono1を駆り出して現地に向かいます。
加須市は埼玉県の北の外れにある街です。現地まで自転車で行くにはちょっと距離があるし、電車で行くにもイマイチ便の悪いエリアにあります。
そこで、今回のサイクリングは鴻巣駅を出発点とすることにしました。
ここからなら加須市までおよそ10kmちょっとですから、市内を巡る体力も十分温存できると踏んだわけですね。
さあ早速ラリー開始、といきたいところですが、スタート時点ですでにお昼時。まずは腹ごしらえをしてからということになりました。
埼玉県は日本有数のうどん県、なかでも加須市は手打ちうどんにさまざまな趣向を凝らしたツユや具材を合わせる加須うどんがなんと言ってもイチオシです。これは食せずんばあらずでしょう!
岡安製麺所です。
手打ち麺の直売をメインとしつつ、裏手に構えたお店で当店自慢のうどんも楽しめる地元民に人気のお店です。
こちらが食事処の「めんこや岡安」です。店内20席ほどの小さなお店です。
事前リサーチによると、冬期限定のスープカレーうどんが店主オススメとあったので所望してみましたが、残念ながら売り切れ。
仕方ないので肉うどんをオーダーしました。
出てきたのはこちら。埼玉のうどんといえば「元祖 田舎っぺ」のようにアゴが疲れるほど強いコシの麺ばかり食べてきましたが、こちらのおうどんはしっとりと煮込んだ普通の歯ごたえ。
なんの変哲もない肉うどんではありますが、トュルットュルののどごしの麺にジューシーな豚肉、優しくて味わい深いおつゆの取り合わせが絶妙な逸品でございました。
むむ…加須うどん、侮れぬぞ!
危うく何をしにきたのか忘れるところでした。ようやくラリー開始です。
このラリーでは、市内に点在する10箇所のポイントを巡ることになっています。
効率よく回れるよう、あらかじめ順序を決めておきました。
6. 騎西城
岡安製麺所のすぐ近くにあるここが最初のチェックポイントです。
江戸初期までこの地にあったというお城で、往時は行田の忍城のように沼地に浮かぶお城だったようですが、いまはその遺構はほとんど残っていません。
サイクリングラリーのルールで、自転車と一緒にポイントの写真を取ることになっています。
鉄筋コンクリートの模擬天守が建っていますが、騎西城にはもともと天守はなかったそうです。
5. 玉敷神社
騎西城から10分ほど走った先が次のチェックポイント、玉敷神社です。
立派な参道を備えた、奈良時代の創建という由緒あるお社です。
本殿は生憎改修工事中でしたが、茅葺きの重厚な佇まいの神楽殿を見ることができました。
3. むさしの村
どんどんいきましょう。
玉敷神社から5kmほど西に進んだ先にある遊園地、むさしの村です。
絶叫マシーンなどない、子供向けのこぢんまりとした遊園地ですが、冷たい風が吹きすさぶ寒い日にもかかわらず意外と多くの家族連れが楽しんでいるのが垣間見えます。
子供たちとお母さんの笑い声が響く場所は、素敵な場所であるに違いないのです。
4. 不動ヶ岡不動尊 總願寺
次は東に進路を取ります。この日は強い北西の風が吹いていて、西に向かうのは非常に難儀したのですが、東向きとなればルンルンでかっ飛ばせます。
関東三大不動に数えられる、總願寺です。節分の際には豆まきの行事で大変な賑わいになるそうですが、この日は参拝客も少なくひっそりと静かな様子。
渋いつくりの本堂とは裏腹に、金泥を塗られたキンピカの山門が衝撃的でしたね。
長いので続く。