加須市を攻略せよ! ~かぞ観光サイクリングラリーやってみた・その1
埼玉県加須市で開催されている、「かぞ観光サイクリングラリー」というイベントに参加してきました。
イベント、とは言っても参加者が集まってワイワイするわけでもなく、12月から2月の期間中、好きなときに来て勝手に回って下さいというもので、ようはどこの街にもある観光スポットめぐりなわけですが、一応訪れたポイントを写真に撮って応募すると、抽選でちょっとしたご褒美がもらえるという仕組みになっています。
お祭り感は一切ないのですが、サイクリングネタに飢えている私としては却って好都合かもしれません。
そんなわけで三連休の最終日、愛機sono1を駆り出して現地に向かいます。
加須市は埼玉県の北の外れにある街です。現地まで自転車で行くにはちょっと距離があるし、電車で行くにもイマイチ便の悪いエリアにあります。
そこで、今回のサイクリングは鴻巣駅を出発点とすることにしました。
ここからなら加須市までおよそ10kmちょっとですから、市内を巡る体力も十分温存できると踏んだわけですね。
さあ早速ラリー開始、といきたいところですが、スタート時点ですでにお昼時。まずは腹ごしらえをしてからということになりました。
埼玉県は日本有数のうどん県、なかでも加須市は手打ちうどんにさまざまな趣向を凝らしたツユや具材を合わせる加須うどんがなんと言ってもイチオシです。これは食せずんばあらずでしょう!
岡安製麺所です。
手打ち麺の直売をメインとしつつ、裏手に構えたお店で当店自慢のうどんも楽しめる地元民に人気のお店です。
こちらが食事処の「めんこや岡安」です。店内20席ほどの小さなお店です。
事前リサーチによると、冬期限定のスープカレーうどんが店主オススメとあったので所望してみましたが、残念ながら売り切れ。
仕方ないので肉うどんをオーダーしました。
出てきたのはこちら。埼玉のうどんといえば「元祖 田舎っぺ」のようにアゴが疲れるほど強いコシの麺ばかり食べてきましたが、こちらのおうどんはしっとりと煮込んだ普通の歯ごたえ。
なんの変哲もない肉うどんではありますが、トュルットュルののどごしの麺にジューシーな豚肉、優しくて味わい深いおつゆの取り合わせが絶妙な逸品でございました。
むむ…加須うどん、侮れぬぞ!
危うく何をしにきたのか忘れるところでした。ようやくラリー開始です。
このラリーでは、市内に点在する10箇所のポイントを巡ることになっています。
効率よく回れるよう、あらかじめ順序を決めておきました。
6. 騎西城
岡安製麺所のすぐ近くにあるここが最初のチェックポイントです。
江戸初期までこの地にあったというお城で、往時は行田の忍城のように沼地に浮かぶお城だったようですが、いまはその遺構はほとんど残っていません。
サイクリングラリーのルールで、自転車と一緒にポイントの写真を取ることになっています。
鉄筋コンクリートの模擬天守が建っていますが、騎西城にはもともと天守はなかったそうです。
5. 玉敷神社
騎西城から10分ほど走った先が次のチェックポイント、玉敷神社です。
立派な参道を備えた、奈良時代の創建という由緒あるお社です。
本殿は生憎改修工事中でしたが、茅葺きの重厚な佇まいの神楽殿を見ることができました。
3. むさしの村
どんどんいきましょう。
玉敷神社から5kmほど西に進んだ先にある遊園地、むさしの村です。
絶叫マシーンなどない、子供向けのこぢんまりとした遊園地ですが、冷たい風が吹きすさぶ寒い日にもかかわらず意外と多くの家族連れが楽しんでいるのが垣間見えます。
子供たちとお母さんの笑い声が響く場所は、素敵な場所であるに違いないのです。
4. 不動ヶ岡不動尊 總願寺
次は東に進路を取ります。この日は強い北西の風が吹いていて、西に向かうのは非常に難儀したのですが、東向きとなればルンルンでかっ飛ばせます。
関東三大不動に数えられる、總願寺です。節分の際には豆まきの行事で大変な賑わいになるそうですが、この日は参拝客も少なくひっそりと静かな様子。
渋いつくりの本堂とは裏腹に、金泥を塗られたキンピカの山門が衝撃的でしたね。
長いので続く。