迷ったら全部行けばいいのです~東京都心お花見スポット一筆書き!
さあ、お花見の季節がやってまいりました。私の愛機sono1がうなりを挙げるぞっ!
ところが、今年はどうもいけませんね。暖かくなったと思ったら急に冷え込んで開花は遅れ、さあ見に行こうとなると週末に限って雨、風。。。今年はスケジュールがあわなくて録に花見にも行けなかった人も多かったのではないでしょうか。
そして4月8日の土曜日、前日からの雨もまだ残るあまり天気の良くない日ではありましたが、おそらくこれが今年の花見の数少ないチャンスとなるであろうと見越して準備を整えました。
さてどこへ行こうかという段になりますと、とりあえず都心方面に出てみるかということで、東京都内の有名お花見スポットを調べておりましたが、いろいろ行きたいところがあっていまひとつ絞りきれません。
ええいっ、めんどくさいッ!全部行ってやれ!!
と半ば投げやり的に今回のお花見サイクリングプランが決定いたしました。
まずはサイトで調べたお花見スポットを地図上にポイントしていきます。
山手線の内側を中心に24箇所。さすがにこれは欲張り過ぎでは。。と思いましたが、まあ途中で嫌になったらやめて帰ればいいやということにして、今回はこれらのスポットを一気に一筆書き的にめぐってみることにします。
それでは早速、お花見スタート!!
チェックポイント1:自由学園明日館
池袋駅西口から程近いところにあるスポットです。この辺はよくうろつくエリアなんですが、身近なところにこんなところがあるなんて、恥ずかしながら知りませんでした。
ここは桜よりもどちらかというとフランク・ロイド・ライトが設計したという建物のほうに興味がありますね。
ライトといえば落水荘とか帝国ホテルとか。幾何学的な意匠の組み合わせながらどこか有機的な、自然との調和を感じさせるデザインでお気に入りの建築家です。
さあ、まだスタートしたばかり。次を急ぎましょう。
チェックポイント2:方明寺
池袋から目白方面に少し行ったところにあるお寺です。
山門にいたるちょっとした参道の両脇に植えられた染井吉野が見事な花吹雪を舞わせる、しっとりしたお花見スポットです。
次。
チェックポイント3:神田川 面影橋付近
お堀の脇の遊歩道にずらりと桜並木が植えられています。
そこかしこの橋では多くの人が立ち止まって春の宴を楽しんでいます。
どんどんいきましょう。
チェックポイント4:戸山公園
先日のプチ・アースデイライドで初めて訪れた場所ですね。
箱根山から見下ろす満開の桜は息を呑むばかり。
とても素敵な場所なんですが、意外と穴場なのかもしれませんね、シートを敷いてお花見の宴会を開く姿はあまり多くなく、とても静かで落ち着いた雰囲気の場所でした。
前日から続く雨のせいで少し花びらも落ちてしまいましたが、まだまだ盛りは過ぎておりません。
次はまた神田川方面に戻りましょう。
道すがら、早稲田大学のキャンパスを通りました。
これがかの有名な大隈講堂というやつですね。実物を見たのは初めてです。中では中学・高等部の入学式をやっているようでした。
神田川のこのあたりはずうっと桜並木が続いています。ほんと、東京って桜だらけですね。
チェックポイント5:肥後細川庭園
肥後細川のお殿様、といえばアレが思い出されて近年はすっかりイメージが悪くなってしまいましたが、ほんとのお殿様が江戸時代に拓いた池泉回遊式の雅な庭園です。いまは新江戸川公園として無料で開放されています。
桜自体はそんなに沢山植えられているわけではありませんが、どこからどの角度でみても美しく見えるよう、計算しつくされた配置が見事です。
さて次の目的地に向け、神田川沿いの遊歩道を自転車を押して進みます。
まるで京都の路地裏を歩いているような、しっとり落ち着いた遊歩道です。都心にこんな素敵な散歩道があるなんて、知りませんでしたねぇ。
椿山荘を過ぎたあたりで、ちょっとした公園がありました。たくさんの人がお花見のシートを広げて楽しく宴会を開いています。
私もお腹が空いてきたので、持参したお弁当でお昼をいただくことにします。
補給も万全になったところで、次のチェックポイントを目指します。
チェックポイント6:播磨坂
丸の内線茗荷谷駅近くの、川越街道と都道436号を結ぶ緩い下り坂に、桜並木の通りが設けられています。
たくさんの人がお花見を楽しんでいますね。うらやましい。。
さあ、まだまだ先は長いですぞ!次を急ぎましょう。
チェックポイント7:上野公園・不忍池
なんといっても東京都内のお花見のメッカといえばここでしょう。
前日に夜桜を見に来てはいたのですが、やっぱり昼間のあかるい光の下でこの桜をどうしても見たくなって、コースに組み入れたものです。
満開の桜がつくるアーケードを、沢山の人が歩いて楽しんでいます。
それにしても、歩く人の半分くらいが外国人では?と思うくらいワールドワイドな空間になっています。
それは別にいいんですけど、自撮り棒を花の間に突っ込んだり、枝を手繰り寄せたりと、マナーの悪い人が目に付きましたね。
上野の山にも登ってみましょう。
なんといってもこの盛大に咲き誇る桜並木の一本道が上野公園の最大のウリです。両脇にはテーブルやクーラーボックスまで持参して万全の体制で宴を繰り広げる花見客も大勢いて、あたりに立ち込めるお酒のにおいもまたカオスで楽しいです。
はい次。
チェックポイント8:神田明神
上野からひとッ飛びに神田までやってまいりました。
色とりどりの花びらや草を撒いて描いたアートもすごい。この日は風がなかったのでよかったですね。
山門の真っ赤な漆と桜のとりあわせが絶妙。
次は日本橋に向かいましょう。
チェックポイント9:日本橋さくら通り
ここはまあ、普通の街路樹ですね。仕事やお買い物の道すがら眺めて楽しむにはいいですが、シートを敷いて宴会をするようなところではありません。
次は皇居へ。
枝垂れ桜ごしに大手門を眺めます。
こちらは平川門。お城と桜って、合いますねぇ。
そのまま九段下方面に進もうと思って、道を間違えて北の丸公園に入り込んでしまいました。
まあ、これはこれでいいでしょう。
日本武道館を過ぎた田安門のあたりは、お堀と桜のダイナミックな景色が見られるということで人気の撮影スポット。たいへんな人だかりになっていました。
水面に接するかのような桜の枝の下を、ボートで通るのは感動的でしょうねぇ。
チェックポイント10:靖国神社
門の中に入ると、まさに別世界のような桜の国が広がっています。ここの桜は本当に厳かで華やかで美しいですねぇ。
お参りもしようかと思ったんですが、かなり参拝客が並んでいて時間がかかりそうだったため、今回はあきらめました。
チェックポイント11:千鳥ヶ淵緑道
先日、カミさんと一緒に夜桜見物をしたスポットです。やはり昼間の桜も見てみたいとおもって来ました。
もちろん、自転車で遊歩道に入ることはできないので基本外側から眺めるだけです。夜桜もいいですが、昼間のさくらもやはりいいですね。
さて次のチェックポイントは、「大妻女子大」ということでマークしてたんですが、どこに桜があるのかよくわからず、そもそも女子大なんか私のような汚い格好の怪しいおっさんが入りこもうとしたら通報されるに決まってる、と思って断念。
次はと思って地図を見ると、すぐ傍に「東郷元帥記念公園」というのがあるのを発見。
東郷元帥といえば、当然桜ありありでしょう!と意味不明な思い込みで向かってみました。
はい、予想的中。公園をとりまくように見事な桜が花を開かせていました。人気はあまり多くない静かな公園ですが、舞い散る花びらとあわせて華やかな、そしてはかない雰囲気をかもしていましたね。
さて、日も沈んでまいりました。まだ先は長いですぞ。
桜なんか見ている暇はありませんので次に行きましょう。
チェックポイント12:国立劇場
入り口のところには染井吉野だけでなく、いろいろな品種の桜が植えられ、競うように咲き誇っています。
劇場に入っていく方の客層はどうもご年配の女性が多いようなので、一体なにをやっていたんだろうと後になって調べて見ましたところ、谷村新司と日本舞踊だったようです。ふむ、なるほど。
さあ、かなり日が落ちてまいりました。ここから先は夜桜見物になります。
チェックポイント13:赤坂アークヒルズ
緩やかな坂道にかけられた桜のトンネルが、幻想的にライトアップされています。これぞモダンでメトロポリタンな桜、って感じがしますね。
通り過ぎる車がどれもことごとく高そうな高級外車なのも雰囲気を高めてくれます。あんな車に乗って、こんな綺麗な桜の下をドライブしてくれたなら、恋に落ちない女性などいないのではないでしょうか。わかりませんけど。
次のチェックポイントに行く前に、ちょっとお腹が空いたので小休止してハンバーガーを食べに行きました。都会で美味しいものを食べようと思うとお金が必要ですね。
チェックポイント14:六本木ヒルズ・毛利庭園
モダンな高層ビルの谷間にポツリと取り残されたような小さな庭園に、桜が見事にライトアップされて人々が集まっています。
桜とお城も素敵でしたが、高層ビルとのとりあわせもなかなかです。
さてここに来てもう19時を過ぎてしまいましたので、おおむねお花見ツアーは完了かな、という感じになってきました。まだ少しチェックポイントは残っていたのですが、とりあえず帰り道をたどって道すがらなにか面白いものがあったら見てみるスタイルに変更。
チェックポイント15:青山霊園
都内でも人気の花見スポットではありますが、れっきとした墓地ですし、派手なライトアップとかをするわけでもないので夜はとても寂しい道になります。昼間はとても綺麗な通りなんですけどね。
低く垂れ込めた雲をドコモタワーの尖塔が妖しく照らし出しています。
チェックポイント16:新宿御苑
言わずと知れた一大花見スポットですが、当然この時間ですので園内には入れません。
まあ、これは予定通りといえばそうですね。
一応、来ましたよということで入り口で証拠写真を。
さらに明治通りを池袋方面に進む途中、花園神社の境内で桜が美しくライトアップされていたので、寄り道してみました。ここが正真正銘、最後のお花見スポットです。
さて、このようにして東京お花見一筆書き・16のチェックポイントまで何とか廻ることができました。ゆっくりのんびり進みましたので時間はかかりましたが、体力的にはまだまだ余裕があるほうです。意外とイケるもんですね。
結局、本日廻ったルートはこのような感じになりました。
走行距離41km、だいたい山手線一週分くらいですね。
目黒川とか、他にもまだまだ見たいところはいろいろあったんですけどね、まあ今年はこれくらいにしておいて、また来年の楽しみに取っておきましょう。
桜だけでなく、今まで知らなかった名所や素敵な風景なども楽しめて、東京都心もまだまだ捨てたもんじゃないなと気づかされた次第です。
たのしい一日でした。
■本日の走行記録
・走行距離 41.36km
・走行時間 3時間19分
・最高速度 39.5km/h
・平均速度 12.4km/h
・累積走行距離 3840.3km