2017年、初乗り~暑いだけじゃない、熊谷の底知れぬ実力とは
年が明けて1月4日の月曜日は、綺麗に晴れ渡り風も穏やかな絶好のサイクリング日和となりました。
せっかくわざわざお休みを取りましたので、お出かけすることにしましょう。
2017年の記念すべき初サイクリングは、埼玉県熊谷市にある妻沼(めぬま)聖天山をターゲットに定めました。やはりお正月ですから、ちょっとおめでたいところに行きたいですからね。
スタート地点はいつものとおり東松山駅から。
え?家から自走しろって?
なんでそんなくたびれることをわざわざする必要があるのか、全く意味がわかりませんね。
東松山から目指す熊谷市、妻沼まではおよそ23kmですから楽チンです。
県道391号を北上しておりますと、
突然、オランダにやってきてしまいました。
東松山市の大岡市民活動センターという、要は公民館なんですが、あたりには人家もまばらな殺伐とした田舎道、突然あらわれる風車にメルヘンチックな建物群はあまりに唐突過ぎて浮きまくっています。
なんじゃこりゃ!?と思って調べてみますと、東松山市が姉妹都市協定を結んでいるオランダのナイメーヘン市にあやかって作ったものだそうです。
いろいろ大変ですね。
おなかが空いてきたので、熊谷駅でお昼をとることにします。
事前のリサーチでみつけていた、駅のコンコースにある「熊たまや」という小麦をはじめとした地元の食材利用が自慢のうどん屋さんに行ってみることにしました。
カウンターのみ10席程度の小さなお店です。食券を買って席につきますと、胡麻の入ったすり鉢を渡されます。
うどんが出てくるまでの間、胡麻すってカウンターに備えてある唐辛子などの香辛料を思い思いにブレンドし、オリジナル七味を作ってお楽しみくださいという趣向。
やや長めの待ち時間の末、おめあての料理が供されてまいりました。
当店のおすすめは地場産の卵やキノコなどをもりあわせた「ぶっかけうどん」だということなのですが、今回はシンプルにキノコと豚肉が入った「具たっぷりつけ汁うどん」を頼んでみました。
麺はちょっと細め、ツルッツルなのどごし、ほどよいコシが実に心地よいです。
つけ汁もあまくなく辛くなく、絶妙なお味加減になっています。
こりゃ、旨ぇ!
朝採れの自家農場の美味しいタマゴも一個サービス。つけ汁にポトリと落としてうどんに絡めながら食べると、コクのある黄身がさらに新たな味わいを加えます。
もちろん、オリジナル七味も楽しめるとあって、一皿で何度も楽しめる素敵なうどんです。
駅ビルテナントの立ち食いうどんやさんみたいなもんだろ、くらいにちょっとナメてかかっていましたが、いやいや、ここメチャクチャ美味いですよ。
こんな美味しいものを駅ビルで食べられるなんて、熊谷市民め、ズルいぞ!
さて、おもわぬ収穫に満足して本日の目的を忘れるところでしたが、お寺にいくんでしたね。なんてとこでしたっけ。
記念に熊谷駅前で写真を。
銅像はもちろん、当地のスター、熊谷次郎直実ですね。平家物語で若き敵将、平敦盛に一騎打ちを申し込もうと扇で招く姿を象ったようです。
しかし歴戦の武者である次郎直実の最大の事跡が、17歳の子供をおとな気なく討ち取った逸話であったというのですから、本人としてはあまり誇れるものではないのかもしれません。
さらに北へ8kmほど進みまして、ようやく妻沼聖天山に到着いたしました。
立派な山門から中に入ります。
平日昼間とはいえまだ松の内、初詣のお客さんや屋台もならんでそこそこ賑わっています。
本堂は色漆も綺麗に塗り上げられたとても美しいもの。
縁結びのご利益で若い男女に人気のお寺だそうですが、私にはあまり関係ありませんので、とりあえず家族の平穏無事をお願いしておくこととします。
さて、妻沼聖天山といえば、見事な彫刻で国宝に指定された「歓喜院聖天堂」がつとに有名です。
ここに来たからにはぜひ見ておかなければ、と思って境内を探し回ってみましたが、一向に見当たりません。
おかしいなぁ、と思って案内図をみましたところ、どうやらお目当てのお堂は先ほどの本堂の裏手にあるようです。
ところが、この彫刻のためだけに拝観料が700円もするそうで。まあ、維持費とかいろいろかかりますから、お布施と思えばいいんでしょうけど、その700円で帰りのビール代になるなぁとか貧乏臭いことが頭をよぎり、結局今回はパスすることにしました。
なさけないですねぇ。
しょうがないので、塀の隙間からお堂の端をちょこっと盗撮するにとどめました。
ともかくお参りはすませましたので、とっとと帰ります。
東松山駅に到着しましたので、2017年初ひびきで今日のサイクリングの仕上げ。
たまりませんなぁ。
■本日の走行記録
・走行距離 48.61km
・走行時間 2時間29分
・最高速度 37.4km/h
・平均速度 19.4km/h
・累積走行距離 3328.0km