チェーンの錆は武士の恥~そうだ、チェーン洗浄しよう!
ある日、ふと自転車のチェーンを見てみたら、なにやら赤いものが…
はうあっ!錆びてるぅ!私ともあろう者が何たる不覚・・・ッッ!
自転車乗りとして、錆びたチェーンほど恥ずべきものはないと日ごろから思っていたのですが、まさかわが身に降りかかるとは。
注油はそこそこしていたので大丈夫だろ、シマノチェーンやし。なんて油断していた私が愚か者でした。
それにしても。
錆は別としても、チェーンには泥やら鉄クズやらがゴッテリと付着して真っ黒のネトネト状態。こ、これは汚い…
チェーンオイルは粘度の高いものを使用していたため、注油後の拭き取りが不十分だったのでしょう。
こんな状態で平気な顔をして乗り回していた自分を再び恥じるわけです。
そんなわけで、チェーン洗浄にチャレンジすることにしました。そのうちやらなきゃな、とは思っていましたが、意外とその時は早く訪れたようです。
そして実はもう一つ気になっていたのがここ。
ペダルの付け根が錆びています。どうせWellgoの安ペダルだからしょうがないね、と自分を慰めていましたが、この際なのでこいつの錆とりも一緒にやることにします。
それでは早速作業スタート。
自転車を表に出して、油などが飛び散らないよう、紙で養生します。
まずはワイプオールを使ってチェーンをフキフキします。
ドロリとした汚れは多少落ちましたが、まだまだ真っ黒です。
今回クリーニングに使用したのは、呉工業の超定番、潤滑サビ取り剤の5-56(日本製)。チェーン洗浄には専用の溶剤も売ってるのですが、今回はサビ取り目的もあるため、5-56を使用することにしました。安いですしね。
そして洗浄に使う特殊兵器がこちら。
歯ブラシ(日本製)を2本、向かい合わせにしてガムテープで巻いた、簡易チェーンブラシです。このブラシのアイデアは彩 on your world というサイトから拝借しました。
チェーンを洗浄する前に、先にペダル部分のサビ取りを行います。
ここの駆動部分はグリースが塗られているので、油を分解する能力が高い5-56がベアリング部分に入ってしまうと、却って動きを悪くしてしまう恐れがあります。5-56が入ってしまわぬよう、吹き付け過ぎに注意します。
ペダル部分が終わったら、チェーンの清掃に入ります。5-56をチェーンへ勢いよく吹き付け、油を浸透させると同時に、大きな汚れはこれで吹き飛ばしてしまいます。
みるみるうちに下に敷いた紙が真っ黒に。こりゃ汚いわ。
そして新兵器のチェーンブラシでひたすらゴシゴシと掃除していきます。
横にしたり
縦にしたり。
同時に2面を掃除できるので非常に使いやすいです。
全体のブラッシングが終わったチェーン。
まだドロドロですが、大きな汚れはだいぶ落ちているようです。
そして再び5-56を吹きかけて、汚れを洗い流します。
一通り流し終わったチェーン。おお!ピッカピカやんけ!すごい!
地面にはおぞましいばかりの黒い液体が溜まっていました。こんなになるまで放っておいたなんて…ごめんなさい。
さて、5-56はチェーンの潤滑油としてはイマイチなので、ここで一旦、油をしっかり拭き取ります。
クランクをクルクルと逆回転させては、ゴシゴシとひたすら拭いていくのですが、いくら拭いても拭いても、なかなか油は完全に取れません。でもこの後また油を注さないといけないので、根気よくゴシゴシしていきます。
そして洗浄完了。
おお、なんという美しさ!これはすごく走りそうな気がする!
我ながら自分の仕事っぷりに惚れ惚れいたします。
悦に入るのもここまでにしまして、注油に移ります。まず洗浄に使った5-56が揮発するのを待つために、20分ほどそのまま放置しておきます。
チェーンオイルは、もちろん呉工業のスーパーチェーンルブ(日本製)。粘度が高めのウェットタイプです。
丁寧に、コマ一つ一つの駆動部分にチュッとさしていきます。スプレータイプは使いにくいですね。
以前注油したとき、余分な油の拭き取りが不十分だったことが、チェーンの汚れの一因となっていましたから、こんどはウェスでしっかり磨き上げます。
完成!見よ、この美しくも鈍い輝きを!
これはやりがいがありますなぁ。
気になっていたペダルのサビもこのとおりしっかり綺麗になりました。よかったよかった。
早速sono1に乗って近所を一回りしてみますと…
なんとなく、力の伝わりが良くなったような…気がする。
チェーンが回転するときの感触がヌルヌルっとして、すごくいい感じがします。
そんなわけで、チェーンはマメにお掃除しないとね!の巻でした。
はやくこれで遠出したいなぁ。